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企業の格下げ広がる 米フォード社債はジャンク債に
超低金利で債務膨張、収益力に陰り
2019/10/19 14:00

膨らむ借金に加え、世界景気の先行き不透明感が台頭し企業業績が悪化。信用格付けの低下が目立ってきた
世界で企業の格下げが増えている。超低金利を受けて債務が膨張する一方、収益力に陰りが出始めてきたためだ。利回りを求めるマネーが流れ込み、リスクが拡大する中でも起債の勢いは止まらない。格下げの現状を探った。
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「債務不履行の可能性がある企業債務は2021年に19兆ドルに上る可能性がある」。国際通貨基金(IMF)は16日に公表した「国際金融安定性報告書」でこう警鐘を鳴らした。
金利低下などを背景に、企業は世界的に借金を膨らませてきた。国際金融協会(IIF)によると、世界の企業部門の債務は3月時点で約73兆ドル(7800兆円)に上る。リーマン・ショック直前の07年に比べほぼ倍増し、世界全体の国内総生産(GDP)の9割を超える水準だ。一方で、ここにきて世界景気の先行き不透明感が台頭してきたことなどで企業業績が悪化。企業の信用格付けの低下が目立ってきた。
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングによる、世界の社債発行企業の信用格付け変更を見ると、1~9月期の格下げ数は616件と3年ぶりに格上げ(497件)を上回った。