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皆さんはコロナの流行がこの春で終わると思っていませんか?それはたいへんな
誤解です。NHK特集で見た政府対策チームリーダーで北海道大学の教授がこう
言っています。「1年後に平穏無事な生活が戻っているわけではありません。」

スペイン風邪のときは、第一波、第二波、第三波までありました。夏に向けて
一旦収束して安心しても、冬になると復活することを繰り返し、収束するまで3年
かかっています。当時はウイルスは発見されていなかったし、治療薬もワクチン
もなかったのです。

感染が広範囲に拡大してしまうと、多くの人に免疫が備わるまで拡大は止まりま
せん。例えば、日本のような先進国で一旦収束しても、アフリカで感染拡大が
続けば、人の交流を通して先進国にも再びウイルスが入ってきます。過去の感染
の歴史から見ると、来年の東京オリンピックはかなり厳しいことがわかります。
世界的規模での感染拡大が、1年で収束すると考えるのは甘い。たとえ日本で
収束しても、途上国で続いていたら、選手を送るような余裕があるでしょうか?
無理して送れば、再流行のきっかけになってしまう。オリンピック開催の条件は、
世界的規模でのコロナの収束(感染拡大がピークを過ぎること)ではなく、終息
(流行がほぼ終わること)が必要です。

スペイン風邪当時の日本の事情が参考になります。当時は国際交流は盛んでは
なかったから、人の流れを遮断することは容易でした。犠牲者は第一波が25万人
出て、あわてて対策を取り始め、第二波が12万人、第三波は3000人です。
免疫が広がるにつれて収束していったことが伺えます。今回は治療薬もワクチン
も登場するから、スペイン風邪と同じことが、より小さな規模で起きると予想
しています。今起きていることが第一波です。第一波でこの程度なのです。
悲観する必要はまったくありませんが、国民に免疫が普及するまで長期戦の覚悟
が必要です。本当の意味で終息して、皆で喜ぶのは2年後の春になるでしょう。