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NTTの4~9月、純利益最高 クラウドサービスなど伸びる

2017/11/10 20:30

 NTTが10日発表した2017年4~9月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比11%増の5275億円だった。同期間として2年連続最高となる。企業向けにクラウドサービスやシステム開発が好調だったほか、光インターネット回線の販売促進費を抑制した。今後は出遅れている海外事業のテコ入れが焦点となりそうだ。
 売上高に当たる営業収益は3%増の5兆6647億円だった。子会社のNTTコミュニケーションズやNTTデータがビッグデータを活用して業務の効率化を狙う企業の需要を取り込み、売り上げを伸ばした。NTT都市開発はオフィスビルの賃貸収入を伸ばした。
 営業利益は5%増の9751億円だった。NTT東日本・NTT西日本で光ネット回線サービス「フレッツ光」を直販から他社への卸売りに切り替え、費用削減が進んだ。ライバル系列の格安スマートフォンへの顧客流出を防ぐ費用がかさんでNTTドコモが減益となったものの、グループ全体で影響を吸収した。
 18年3月期通期は純利益予想を上方修正した。前期比10%増の8800億円と従来予想を500億円上回る。ドコモがインド最大財閥タタ・グループとの提携解消を巡り受け取った損害賠償金を営業外収益に計上する。
 課題は海外事業だ。前期に南アフリカのIT(情報技術)子会社、ディメンション・データで減損損失を計上したことなどから、今期に目標としていた海外売上高220億ドル(約2兆4000億円)、営業利益15億ドルの達成をすでに1年ほど先送りした。
 今後は関連企業の組織再編を進めるほか、NTTデータが昨年買収した米デルのITサービス部門を伸ばす。新たなM&A(合併・買収)も検討する。ディメンションも採算改善が進み「今期の減損はない」(NTTの鵜浦博夫社長)という。
 今期に目標とする1株当たり利益(EPS)400円以上は達成が射程に入った。海外での利益拡大が加われば、EPSで500円という次の節目も見えてくる