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澁澤倉庫(株)【9304】の掲示板 2015/04/29〜2021/10/30

>>748

経済成長には倉庫業の発展が欠かせないと感じた渋沢は1897年、自宅内で「渋沢倉庫部」を創立した。それが現在の渋沢倉庫の源流となっている。

渋沢栄一の経営理念と事業進出意欲は、現在の渋沢倉庫の経営にも脈々と息づいている。

■481社、連続起業家の草分け
 渋沢栄一は「日本の資本主義の父」と呼ばれ、500近くの企業の設立や経営に携わった。さまざまな産業を育てた基盤には、民間の力で広く社会全体の利益や繁栄を追求しようという思想がある。
 東京商工会議所によると、渋沢が設立や経営に関与したのは481社で、185社は今も事業を続けている。
 銀行、ホテル、ビールなどその業種は幅広い。その時代の暮らしや社会に欠かせないモノやサービスを提供するため、出資で得た利益を新たな投資に振り向けて次々と会社を立ち上げていった。現代のシリアルアントレプレナー(連続起業家)のようなイメージだ。
 「渋沢流」の特徴は、株式会社の仕組みを取り入れたことにある。渋沢が活躍した戦前は、三井や三菱など財閥による独占的な企業活動が主流だった。一方、渋沢は民間から広く資金や人材を集めて利益を分け合う開かれた経営を目指した。社会貢献や公益を考えながら、企業の利益を上げることを重視した。
 こうした渋沢の考えは没後88年たった今も語り継がれている。令和時代の企業経営では、企業の社会的責任(CSR)や共通価値の創造(CSV)への取り組みがこれまで以上に欠かせなくなる。新紙幣の「顔」となる渋沢栄一の思想や足跡にますます注目が集まりそうだ。