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日本航空(株)【9201】の掲示板 2020/01/21〜2020/02/03

JAL、営業益2割減 4~12月期
ビジネス利用弱含み 通期業績下方修正の公算 新型肺炎も懸念

日本航空(JAL)の業績が落ち込んでいる。2019年4~12月期の連結営業利益は1200億円弱と前年同期比で約2割減ったもようだ。業績が振るわない製造業を中心に日本企業が出張の抑制に動き、ビジネス利用が減った。今期の通期予想を下方修正する公算が大きい。日本と中国を結ぶ路線では、新型コロナウイルスによる肺炎拡大で搭乗率が低下していることもあり、通期業績はさらに下振れしかねない。

10~12月の国際線旅客数は前年同期比3.5%減だった。7~9月期(同1.4%減)から減速感が強まっている。座席利用率は12月に77.5%まで下がった。製造業を中心に経費削減のためビジネスクラスをエコノミークラスに切り替えたり、出張をビデオ会議で代替したりするケースが多くなっている。

日中路線は中国の航空会社による新規路線の就航や増便が相次いでいた。供給過剰に陥っており、運賃には低下圧力がかかっていた。これに新型肺炎による海外団体旅行の禁止が加わり、足元の日中路線は春節期間中にもかかわらず、空席が目立つ状況となっている。

日中路線に加えて、日本と香港を結ぶ路線がデモの影響を受けたほか、日本と韓国を結ぶ路線も不振で、10~12月期の営業利益は2割減の400億円程度となったようだ。売上高は横ばいか若干の減収となったとみられる。国内線は堅調だったものの補えなかった。

決算発表は31日を予定している。JALは20年3月期の営業利益予想を前期比3%減の1700億円としているが、下方修正する可能性が大きい。新型肺炎が長引けば、旅客需要が落ち込む可能性があり、一段の業績下振れにつながる。