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オリックス不動産投資法人【8954】の掲示板 2015/04/29〜2021/06/12

人気から一転…「ファーストキャビン」が破産に追い込まれた理由
カプセルホテル業界の厳しい実情
2020年5月4日 現代ビジネス

ファーストキャビンと関連会社4社が4月24日に東京地裁へ破産の申請、負債総額は11億3082万円(2019年3月期決算時点)。

カプセルホテルとは、法律的には旅館業法の簡易宿所区分にあたる施設。簡易宿所とはカプセルホテルやホステル(ゲストハウス)が当てはまり、ファーストキャビンは専用のユニットを利用したカプセルホテルと言える形態だ。

カプセルホテル業界が、近年一躍脚光を浴びるようになったのには、2つのブランドの躍進があった。「ファーストキャビン」、「豪華カプセルホテル安心お宿」。

ファーストキャビンはその斬新なスタイルで、顧客層を拡大することに成功していたことは間違いない。実際、今回の事態を惜しむファンの声も多かった。

しかし、ファーストキャビンに対してニュートラルなスタンスを保ってきた筆者としては、カプセルホテルというキャッチーなワードに勝るブランディング確立へのスピード感と、拙速な出店攻勢のバランスについては当初から“ある違和感”を抱いていた。

そもそも業界全体を俯瞰すると、訪日外国人旅行者の激増に合わせるかのようにホテルが増加し、2018年頃から供給過剰が指摘されるようになった。
増加したホテルの多くはビジネスホテルとされ、2019年に入ると価格崩壊の様相も呈してきた。

つまりファーストキャビンに代表される進化型カプセルホテルは、ビジネスホテルとの料金帯競合というフェーズに移行してきたと言える。

すなわち同社の破産については、コロナショックは直接的な原因ではあるものの、カプセルホテル業界全体を取り巻く環境そのものは2年ほど前から悪化してきており、それに輪をかけたと見るのが正しいだろう。

カプセルホテルはプライベートスペースが限られている特異な業態の宿泊施設。ゆえに開業準備やコストなど出店そのものへのハードルは低いかもしれないが、コンセプト形成や独特のゲスト目線など、堅固な経営・運営以上に重要なポイントは多い。



8954 - ORIXオリックス不動産投資法人、「フェリチタ三条木屋町」の「キャビンインCABIN INN 京都三条河原町」は大丈夫かあ?