ここから本文です

2019/07/14 04:30
<日経>◇人気中古マンション、住友不など仲介 7000万円以上も
 不動産大手各社が中古マンション仲介を強化している。住友不動産グループは都心にある中古の高級マンションを専門に扱う仲介店を展開する。三井不動産はグループ会社間で顧客を紹介する連携を活性化している。都心で新築分譲マンション用の好立地の確保が難しく、新築供給が減る一方で、中古マンションの需要は増加しており、中古の市場は新築と並ぶ市場になってきている。
 住友不動産グループの新たな中古マンション仲介店は「マンションプラザ」。東京都心にある15万戸の中古の高級マンションを専門に扱う仲介店だ。物件の価格は7000万円以上。築年数や広さは多岐にわたるという。
 6月に新宿や麻布、日本橋に設け、7月1日には渋谷や品川でも開設し、現在計5店を展開している。全国約270店の既存の仲介店のスタッフを選抜し、5店合計で高級マンションの流通に精通した約40人を配置した。
 東日本不動産流通機構(東京・千代田)や不動産経済研究所(東京・新宿)によると、2018年の首都圏の中古マンションの成約件数は3万7217件と、新築供給(18年は3万7132戸)を3年連続で僅かながら上回る成長市場に拡大。中古マンションは新築同様に価格が上昇し、差も縮小。過去数年間で新築分譲された立地・規模の優れた築浅の優良物件が市場に出回り、需要が高い地域には新築が少なくなっている。
 住友不動産販売の青木斗益副社長は「住宅を探す際に中古を含めて検討する選択肢の幅が広がってきている」と分析する。特に首都圏では都区部の成約件数のシェアは18年に40%台と、1992年の20%台に比べて上昇。都心へのアクセスを重視する共働きや一次取得者に加え、交通の便の悪い郊外の居住者が都心や駅前の中古へ住み替えるニーズも増加している。