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「タワマン修繕費の高騰」でローン破綻者も
2022年の大規模修繕ラッシュで何が
2022/1/22(土) bizSPA!フレッシュ

積立金不足の最大の要因は…
 さらに『日本経済新聞』(2021年12月9日付)によると、
横浜市にある「ザ・パークハウス東戸塚レジデンス」では、
各住民が負担する毎月の「積立金を3.5倍」とする決議が、管理組合総会で採択された。同マンションは、2018年に新築分譲されたが、わずか3年で、大幅値上げされたことになる。

 積立金不足の最大の要因は、修繕費の高騰だ。さくら事務所のマンション管理コンサルタント・土屋輝之氏は言う。

「2000年初頭にタワマン建設が本格化して以降、大規模修繕のコストは段階的に上がってきている。アベノミクスの公共投資への期待感に沸いた2013年の夏頃と、消費増税に伴う駆け込み需要が起きた翌年。

 さらに2011年の震災後の復興特需や五輪特需で、現在と15年前を比較すると、大規模修繕にかかるコストは2割以上増えている。にもかかわらず、積立金の増額の話はなかなか進まない」

修繕工事に必要な足場コストの上昇
足場をめぐっては法改正で規制がどんどん厳しくなっており修繕費が高騰する原因に

 タワマンの大規模修繕費が高額になる理由について、修繕を請け負うインクコーポレーション代表の入江尚之氏はこう指摘する。

「項目別で見ると、値上がりが特に顕著なのは足場。足場は通常、建設会社がリース業者から借りてくるのですが、絶対数が決まっているので価格変動が著しく、5割以上も上がっています。足場が高くつくタワマンの修繕費は、この15年で30~35%高騰しました」

 入江氏は、足場コストの上昇は今後ますますひどくなると言う。

「厚労省が定める、足場に関する安全基準が年々厳しくなっており、コストを押し上げている。直近では、昨年6月の改正で、これまでより高い手すりの設置が求められるようになった。結果、足場の設置自体により時間がかかるようになり、人件費が上昇しました。加えて、現場作業を担っていた外国人労働者が、コロナで入国できなくなり、人件費はさらに高騰しています」

 コロナ禍の影響はほかにもあり、「原油高騰やコンテナ不足で修繕に必要な塗料やタイル、パネルなどの価格も3割増し」


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