三井不動産(株)【8801】の掲示板 2016/10/07〜2017/05/13

　日経平均株価は直近安値を下回り下値模索が続いているが、昨年12/8に形成したチャート上のマド（18502円）埋め達成が意識され、反転上昇に転じられるかが注目される。あすは5日線（18672円）の下げが緩やかになるほか、一目均衡表では遅行スパンが当時の雲下限に接するタイミングで反発が生じやすい。
　東証1部の騰落レシオ（25日）は76.2％と昨年2/19（76.2％）以来の水準まで低下し、底値圏を示唆している。SQ週の水曜日は荒れるといわれ、SQ前後では相場の分岐点になることも珍しくない。週足では現在、上昇を続ける26週移動平均線（18798円）を下回る状況となっているが、週の終値ベースで維持できるとすれば、そろそろ底打ちとなる可能性も否定できない。

　海外投資家は4月は日本株を買い越す傾向が強い。これは有名な話でいまさら言及することもないが、足元の地合いをみているとそんな雰囲気は感じられない。ただ、純流入はないにしてもリバランス（銘柄入れ替え）を行っているのではないか。足元、業種別株価で今年に入って最も大きく下げている不動産株が下げ渋っていることや、建設株や通信株などの内需系が比較的底堅く推移している。地政学リスクや国内企業の本決算発表を前に主力株を売買している国内の機関投資家は皆無に等しく、海外投資家が円高で収益への懸念が強い輸出関連から内需系に資金シフトしている公算が大きい。
　あすは3月都心オフィス空室率（11時頃）が発表される。昨年11月からは改善基調が一服しているが、2月は3.7％と前月よりもやや改善（低下）した。3月も改善基調が続けば昨年10月以来の2カ月連続の改善となり、不動産セクターにはそれなりにインパクトはありそうだ。