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二重丸 強く売りたい 2018年8月21日 01:37

スルガ銀行の闇3
行政(反社会的勢力排除条例)、また警察等の介入によって少しじつ遠ざけられ、2010年代以降は特に日常ではなくなってきましたが
不動産業界、特に都市圏の不動産会社の中には、2018年現在、未だに毒された企業が数多くあります。
昨日、これらの詐欺事件について、登場人物を列挙すればキリがないという記載をしましたが、まさにその通りなのです。
古い中では1990年代以前にまで溯る必要があり、バブルの頃に名を馳せた人物達も、未だに多くが暴力団ともつながりを持って残っています。
私が昔「凶悪」という映画を例に出したのを覚えている方はいますか。
まぁまさにそういった時代は確かにあり、そういった事件の関係者は「消えた」のではなく、お天道様の下を歩くことはできずに、ただ「隠れていた」「どこかにおさまっていた」だけなのです。

そういった表舞台には立てない人物の1人が佐藤太治です。
その世界では有名な計画倒産詐欺師です。この人物の後ろにも暴力団関係者が蠢いていたことはいうまでもないでしょう。
インターネット上にも多くの情報が出回っているため、わざわざ詳しくは書きませんが、古くは日本ビデオ販売、ライオンズ石油、平成起業塾、ABCランド、フランチャイズ商法などなど、失敗した数多くの事業も含めれば、相当に歴史のある人物です。
そして洗脳、強奪、詐欺、強姦、暴力等で多くの人間を苦しめた人物でもあります。

この佐藤太治という男、人脈もすごいのですが、何よりも当人の胆の据わり具合、ビジネスに対する嗅覚もすごいのです。
世の中に流行する前の段階でビジネスの芽を見つけ、破竹の勢いで展開をできる才覚は、決して常人が持ち合わせているものではありません。
破天荒過ぎるためケツモチは欠かせなかったのかもしれませんが、裏の組織にとっては相当なカネヅルであったでしょう。

さて、この佐藤太治が率いる「スマートハウス(後のスマートデイズ)」がいずれ世間に知れ渡ることになりますが、実はその前にも設立された会社があります。
「東京シェアハウス」です。
※現在インターネット上に残っている会社とは別ですのでご注意ください。
この企業の代表を務めていたのが、スマートデイズでも登場する、いわば佐藤太治の子分、佐藤(金丸)哲也です。

シェアハウスという、いわば耳障りの良い言葉で飾っておりますが、この当時に手をつけたものは特にずさんなものでした。当時ワイドショー等でもたびたび問題として取り上げられた「脱法シェアハウス」です。
代表する例として、60㎡程度の限られたマンションの1室を、およそ2㎡(1帖強)程度の空間として区切り、寝床は2.3mほどの天井高を2等分(有効高1m強に)した限られた空間でした。

この脱法シェアハウスが需要を増した背景には、非正規雇用問題なども密接に関与していました。
何かしらの事情で働くことができなくなった者が
働けない(定職に就けない)→お金がない→住居費が払えない→住所がない→働けない
と、負のスパイラルに陥る例が増えていたことがあります。
また入居者をみれば、外国人労働者の増加も影響していたことでしょう。
そういった人物達が、漫画喫茶やカプセルホテルを多く利用していたことが社会背景としてあります。
このビジネスに佐藤太治は目をつけました。
もしもこのビジネスが当たっていれば、スマートデイズの詐欺事件は起きていなかったのかもしれません。
確かに限られた空間の中に、多くの人間を住まわせ賃料を回収することができれば、1室1世帯の従来の概念をぶち壊し、相当な利回り商品が生まれていた可能性があります。

しかしこのビジネスは国土交通省から違法貸しルームに関する通知が出されたことで、あえなく頓挫します。
マンションや近隣の住民からも苦情が絶えず、かつ安全面を考慮しても重大な問題が指摘されたため、早くに対策が打たれたのです。

とはいえ、この「脱法シェアハウス」での経験こそが、後の「かぼちゃの馬車」の着想につながったはずです。