投稿一覧に戻る (株)大塚家具【8186】の掲示板 2018/08/21〜2018/08/23 28 min***** 2018年8月21日 07:46 ホルダーの皆さん、大丈夫ですか〜? 【株の「ナンピン買い」、行動経済学的には損を拡大しがちな理由】 http://diamond.jp/articles/-/177833 ●ナンピン買いを 思わずしてしまう三つの理由 (1)「損失回避」~損をするのが嫌 行動経済学の基礎的な考え方である「プロスペクト理論」によれば、人は誰もが「損失回避的」であるという。つまり損をするのが極端に嫌いなのだ。したがって、自分の買った株が下がった場合でも、損失は先送りしたいという心理が働く。見通しが違ったと思っても、すぐにあきらめて売ることができないのだ。 そこで売るのではなく、しばらく様子を見る。その後、さらに下がると、「買値よりかなり安くなったのだから、買い増しすればいい!」といって、自分を納得させる判断をしがちになる。 (2)「参照点依存性」~自分の買値を基準にする プロスペクト理論のもう一つの考え方が「参照点依存性」といわれるものだ。人は「絶対値」でいいか悪いかの判断するのではなく、「元の数値(これを参照点という)」からの変化によって、心理的な影響を受けるといわれている。 本来、売買の判断は、あくまでも現時点での株価が割高か割安かを基準に考えるべきなのだが、人は自分が買った値段を基準として、売りか買いかを判断しがちなのだ。つまり株価が下がった場合、自分の買値を参照点としてしまい、かつそれを絶対視してしまうから、下がったら割安になったと勘違いをしてしまうのだ。 (3)「認知的不協和の解消」~コストを下げれば安心 心理学には「認知的不協和」という考え方がある。自分が希望することと実態が合っていない場合に心の中で生じる不快感のことだ。それを解消しようと思っても事態が変わらない場合、自分の解釈や判断を変えることで心の折り合いをつけるのが「認知的不協和の解消」である。 株式投資で言えば、本来、上がることを期待して買ったにもかかわらず、それが下がっている状態というのはとても気分が悪い。それに、下がったことによって自分の判断が間違っていたということを認めたくない。とはいえ、下がっているという事実を自分の力で変えることはできない。そこで「ここで買えばコストが下がるから安心だ」と自分を納得させて、ナンピン買いをしてしまうのだ。 ●ナンピン買いが 失敗してしまう理由 ところが、往々にしてナンピン買いというのは失敗する。なぜか。その理由について考えてみよう。 そもそも、株が下がったときの対応方法は三つしかない。(1)あきらめて損を覚悟で売ってしまう、(2)安く買える好機ととらえてナンピン買いをする、(3)しばらく様子を見るの三つだ。 多くの人は前述した損失回避の心理から(1)の損切りはなかなかやらない。最も多いのは(3)の様子見で、その後さらに下がったら(2)のナンピン買いをするか、そのまま何もせずに塩漬けになってしまうことが多い。 株式投資の大原則は、「安い時に買って高い時に売る」ことではなく、「割安な時に買って割高な時に売る」のが正しい。株価というものは常に適正な企業価値を表しているわけではなく、上下にブレるものだ。したがって、単に株価が下がっただけでは買い増しをする理由にはならない。その企業の業績が悪化して下落したのであれば、さらにそこから下がるかもしれないからだ。 ●さっさと別の銘柄に変えた方が 早く損をリカバリーできる 冒頭でも書いたようにナンピン買いは「安いところで買うことによって、前の買値と合算して平均すれば購入コストが下がるため、元の買値に戻れば儲かる」という考えがその背景にあるのだが、“元の買値に戻れば”というのはあまり意味のない願望にすぎない。 それに、ナンピン買いをすれば買い付けコストが下がるというが、それは最初に買っている株のコストが下がるだけであって、後から買ったものは買った途端に取得コストは上がる。要は単に賭け金を増やしているだけの話なのである。 つまり多くの場合、ナンピン買いは単なる気休めにすぎないのだ。むしろ、下がった株を保有することにこだわらず、さっさと売って別の銘柄に切り替えた方が、ずっと早く損をリカバリーすることができるかもしれない。 そう思う8 そう思わない3 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
min***** 2018年8月21日 07:46
ホルダーの皆さん、大丈夫ですか〜?
【株の「ナンピン買い」、行動経済学的には損を拡大しがちな理由】
http://diamond.jp/articles/-/177833
●ナンピン買いを
思わずしてしまう三つの理由
(1)「損失回避」~損をするのが嫌
行動経済学の基礎的な考え方である「プロスペクト理論」によれば、人は誰もが「損失回避的」であるという。つまり損をするのが極端に嫌いなのだ。したがって、自分の買った株が下がった場合でも、損失は先送りしたいという心理が働く。見通しが違ったと思っても、すぐにあきらめて売ることができないのだ。
そこで売るのではなく、しばらく様子を見る。その後、さらに下がると、「買値よりかなり安くなったのだから、買い増しすればいい!」といって、自分を納得させる判断をしがちになる。
(2)「参照点依存性」~自分の買値を基準にする
プロスペクト理論のもう一つの考え方が「参照点依存性」といわれるものだ。人は「絶対値」でいいか悪いかの判断するのではなく、「元の数値(これを参照点という)」からの変化によって、心理的な影響を受けるといわれている。
本来、売買の判断は、あくまでも現時点での株価が割高か割安かを基準に考えるべきなのだが、人は自分が買った値段を基準として、売りか買いかを判断しがちなのだ。つまり株価が下がった場合、自分の買値を参照点としてしまい、かつそれを絶対視してしまうから、下がったら割安になったと勘違いをしてしまうのだ。
(3)「認知的不協和の解消」~コストを下げれば安心
心理学には「認知的不協和」という考え方がある。自分が希望することと実態が合っていない場合に心の中で生じる不快感のことだ。それを解消しようと思っても事態が変わらない場合、自分の解釈や判断を変えることで心の折り合いをつけるのが「認知的不協和の解消」である。
株式投資で言えば、本来、上がることを期待して買ったにもかかわらず、それが下がっている状態というのはとても気分が悪い。それに、下がったことによって自分の判断が間違っていたということを認めたくない。とはいえ、下がっているという事実を自分の力で変えることはできない。そこで「ここで買えばコストが下がるから安心だ」と自分を納得させて、ナンピン買いをしてしまうのだ。
●ナンピン買いが
失敗してしまう理由
ところが、往々にしてナンピン買いというのは失敗する。なぜか。その理由について考えてみよう。
そもそも、株が下がったときの対応方法は三つしかない。(1)あきらめて損を覚悟で売ってしまう、(2)安く買える好機ととらえてナンピン買いをする、(3)しばらく様子を見るの三つだ。
多くの人は前述した損失回避の心理から(1)の損切りはなかなかやらない。最も多いのは(3)の様子見で、その後さらに下がったら(2)のナンピン買いをするか、そのまま何もせずに塩漬けになってしまうことが多い。
株式投資の大原則は、「安い時に買って高い時に売る」ことではなく、「割安な時に買って割高な時に売る」のが正しい。株価というものは常に適正な企業価値を表しているわけではなく、上下にブレるものだ。したがって、単に株価が下がっただけでは買い増しをする理由にはならない。その企業の業績が悪化して下落したのであれば、さらにそこから下がるかもしれないからだ。
●さっさと別の銘柄に変えた方が
早く損をリカバリーできる
冒頭でも書いたようにナンピン買いは「安いところで買うことによって、前の買値と合算して平均すれば購入コストが下がるため、元の買値に戻れば儲かる」という考えがその背景にあるのだが、“元の買値に戻れば”というのはあまり意味のない願望にすぎない。
それに、ナンピン買いをすれば買い付けコストが下がるというが、それは最初に買っている株のコストが下がるだけであって、後から買ったものは買った途端に取得コストは上がる。要は単に賭け金を増やしているだけの話なのである。
つまり多くの場合、ナンピン買いは単なる気休めにすぎないのだ。むしろ、下がった株を保有することにこだわらず、さっさと売って別の銘柄に切り替えた方が、ずっと早く損をリカバリーすることができるかもしれない。