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(株)キング【8118】の掲示板 2019/12/14〜

一般的に、創業家の社団・財団法人は相続税対策とされています。
また、個人名義での持ち分を2.9%に調整しているのは、配当課税対策とされています。3%以上になると総合課税になるので。
前者については平成30年の税制改正である程度対策された様ですが、後者について気になるところが。

キングは自己株式が27%を超えるまでになっていますが、永らく償却を行っていません。私見ですが、償却を行うと会長個人の持ち分も2.9%から跳ね上がるので、これを嫌っているのでは?
また、仮にMBOを行う場合、これだけの大量の自己株式は成立に有利に働くので、償却せず創業家としてフリーハンドをキープしたい思惑もあるのではないでしょうか。
株価を抑える効果のある買収防衛策導入期間中に自社株買いを続けてきたのも、最近の言葉でいう”スローモーションMBO”の、より上手なスキームにも見えます。

常に、オーナー経営者の取締役としての立場と個人株主としての立場という二面性は、潜在的な利益相反性から離れられないものです。MBOはその最たるものです。あらためて、資本政策(不作為を含む)について、特定個人の都合・利益のためではなく、全株主の利益のために公平公正であって頂きたいものです。