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中国、貸出金利下げへ新指標 企業の調達コスト下げ
                    2019/8/19 23:00  日本経済新聞

中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸し出しの新たな指標となる金利を公表する。
優良企業向けの優遇金利との位置づけで、これに取引先の信用度などを加味して融資金利を設定するよう銀行に求める。
新金利は大手銀行などの報告を基に算出するため、市場の動向をより反映できると人民銀は期待する。
いまの市場金利の低下が貸し出しにも波及し、企業の調達金利を下げる効果を狙う。

いま貸出金利に大きな影響力を持つのは国務院(政府)が決める基準金利だ。人民銀行は基準金利の力が強すぎることで、金利が貸し出しと市場の2つに分断され、いくら市場金利が下がっても貸出金利が下がりにくい弊害があるとみる。

実際、6月末には市場の翌日物金利は昨年末より1ポイント超下がり、10年ぶりに1%を下回ったが、6月の平均貸出金利は5.66%と昨年12月よりわずかに上昇した。
市場金利により近い新LPRを公表することで、貸出金利も下がるよう誘導するのが人民銀行の狙いだ。

 最終目的が中小企業の調達金利の下げなので、市場関係者の間では20日の新LPRはいまの基準金利を下回るとの見方が多い。
「形を変えた実質的な利下げ」との指摘が出るゆえんだ。

今後、新LPRを適用する融資が増えれば、いまの政策金利である基準金利は徐々に形骸化しそうだ。人民銀行の易綱総裁は5月に「基準金利の公表をやめることも研究する」と発言していた。

中国は表向き、貸し出しは13年、預金は15年に金利規制をなくした。実際はその後も銀行間で、金利競争が起きて経営を圧迫しないよう調整してきた。人民銀行によると「貸出金利の下限を基準金利の0.9倍とする暗黙のルールがある」という。今回の指標金利の公表にはこうした業界慣行を突き崩す狙いもある。