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三菱商事(株)【8058】の掲示板 〜2015/04/28

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◆2013/12/31(火) 日本経済新聞 朝刊 9ページ

三菱商事は1月から、北米で金型や金属部品などを製造できる日本製の3次元(3D)プリンターの販売を始める。産業機械メーカーの松浦機械製作所(福井市)が開発した高性能機を、現地の航空機や医療機器などの大手メーカーに売り込む。初年度に北米で10社以上への納入を狙う。

松浦機械の3Dプリンターは「金属積層造形装置」と呼ばれており、金属粉をレーザーで焼き固めて複雑な形状の金型や金属部品などを作ることができる。樹脂を材料とする3Dプリンターと比べて技術的に難しい。松浦機械の装置は最大で25センチメートル×25センチメートル×18センチメートルまでの大きさの金型などを成形できる。価格は1台約9000万円。競合する欧州製などの装置と比べて、松浦機械の製品は精度などで優位性があるという。

三菱商事は金型製造に使う放電加工機やレーザー加工機の米国販売を手掛けるグループ会社を活用し、松浦機械の製品を販売する。航空機、携帯電話機、医療機器など米国の大手メーカーに採用を働き掛ける。

米調査会社によると、3Dプリンター(樹脂成型、金属成型の合計)の世界市場規模は2021年に108億ドル(1兆1300億円)と、12年実績と比べて約5倍になる見通しだ。

3Dプリンターは現在、樹脂を原料とする機種が主流となっている。米国大手が低価格機を含めて圧倒的に強く、日本企業は出遅れてきた。ただ、金属粉を原料とする高性能機ではこれから本格的に需要が増える。三菱商事が北米で日本の高性能機の販売を増やせば、欧米大手への巻き返しの一歩となる。

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