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今回の伊藤忠の決算に関して週刊ダイヤモンド最新号がわかりやすく解説
ルールはルールで尊重すべきだが、分かりにくさは投資家離れにつながるので是非解消して欲しい

日本基準で減損なのにIFRSは利益 伊藤忠・CITICの珍事
週刊ダイヤモンド 2021年6月26日号 70-71頁
以下要約
会計基準の違い
日本基準
概要 日本独自の会計基準。詳細な判断基準を示した「細則主義」が特徴
のれん 20年以内で定額償却しPLに計上
減損 簿価に応じて減損するルール。

IFRS(国際会計基準)
概要 世界共通の会計基準 基準の解釈は企業に委ねる「原則主義」が特徴
のれん 定期消却なし。買収でのれんが増えてもPLに影響しにくい
減損 時価と将来のキャッシュフローの割引価値の高いほうを採用
   回収可能価値が簿価を下回れば減損

今回の取り扱い
単体決算は日本基準。株価下落率は30%超。会社の判断基準に応じて減損処理。
連結決算はIFRS。取得原価(簿価)と回収可能価値を比べ回収不能なら減損処理

伊藤忠は19年3月期に減損処理。理由は株価の低迷と米中貿易摩擦激化発生などの経済情勢を踏まえ、回収不能分相当を減損
今回は、前回減損での低下した簿価を前提に、CITICの足元の業績好調と新5ヵ年計画での利益倍増見通しで、回収可能価値が簿価を上回るとの判断したとのこと

連結決算での利益はPL上での事。CFに計上されるのは配当金のみ
連結純利益ではCI4014億円>物産3355億円>商事1726億円の順
基礎営業キャッシュフローCFは、物産6581億円>商事6252億円>CI5740億円

記事の結論
CITIC投資の真価が問われるのは、キャッシュ創出力をいかに発現できるか?次第
それが出来なければ「わかりにくさ」は解消されない。