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伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2021/02/01〜2021/02/28

オートモーティブワールドの専門セッションにおいて、トヨタ先端材料技術部チーフプロフェッショナルエンジニア中西真二氏による、全固体電池の現状と課題に関する講演が行われた。

全固体電池は、従来型の電池の電解質を固体にすることで、高いエネルギー密度と出力特性の電池を可能にする。後続距離や充電時間に課題があるEV用の次世代電池として期待されている技術だ。トヨタは昨年、小型EVのコムスで実験走行に成功し、2020年中には実際の製品に搭載するとしている。最初は、コムスやその他パーソナルモビリティへの搭載が予想されるが、実現すればEV普及に弾みがつく。

とくにトヨタは、現状のリチウムイオン電池のピュアEV(BEV)は、長距離および乗用車には適さないと考えており、全固体電池の実用化とEVシフトをセットにして考えている。

 トヨタは他にも次世代電池を開発しているが、「現時点では最も(自動車への搭載という意味で)実用化に近い」と話す。

日本は国別の関連特許でも他国をリードしている。

このため日本政府は昨年12月、脱炭素化へのグリーン成長戦略に全固体電池の本格実用化を盛り込み、基本設計や新材料の検討などで官民の連携を強化する方針を打ち出した。