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任天堂という名前は面白いです。自分の解釈は、人知を尽くして天命を待つ、ということなのですが、開発でもそんなことがあり、頭で考え尽くして開発が終わり、ぼけっと眺めてるときに初めて、人知を超えた先にあるものが見えてくることがあると思います。

ゼルダの開発では、だいたい完成した段階で、一週間にわたり開発を止めて、全員で遊んだそうです。人知の先にあるものを見るためでしょう。

任天堂は開発要員が足らないことはわかっているはずです。そのため、自分達がどうしてもやらなければならない仕事と、他に渡せる仕事の切り分けを考えているはずです。

実は開発の仕事で一番難しいことの一つは、全体をどのように分割して、誰にでもやらせられる仕事の粒にして、多くの人にやらせられるようにするかということです。

任天堂はこれの大規模な作業を、すなわち任天堂の仕事の全体の分割と分配を考えているということです。

これは人事と予算配分とも強く関係し、経営の根幹になります。

DeNAやその他の若い企業の処遇は難しいと思います。バカとハサミは使いようということでしょう。

社会経験が10年くらいの人を執行役員にして権限を与えることは任天堂にはできません。

しかし若い企業は人がいないからやらざるを得ないようです。そこで瓢箪から駒が出ることがあります。試行錯誤のサイクルが早いのです。

さらに任天堂が使える材料には、アマゾンやグーグル、テンセント、NVIDIA などもあります。

大小、新旧、玉石混淆の素材群に、任天堂の知的資産を使った製品の製作を、どのように分割して分業されるか、という本当に難しい開発をしなければなりません。

任天堂が立ち向かっている開発の本体とはこんな感じでしょうね。