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任天堂(株)【7974】の掲示板 2018/06/20

まえがき


やはりこの下落で議論が必要なことは下落の理由を明らかにすることです。売り方の理由がスイッチの失速というならその根拠を示すことです。

スイッチの失速の根拠とされたものは、先日ニュースサイトにに掲載された、米市場調査機関NPDの四月のデータでスイッチの売り上げが対前年度比で40パーセント減になったという単なる事実報告でした。自分もこの情報を見ましたが、事実だけが掲載されたもので、判断は書かれていませんでした。

問題はそこからで、一部のマスコミがこの情報を使い、スイッチの失速説を唱え始め、米市場調査機関NPDの四月のデータは信頼できるから、この失速説も正しいという、早計な解釈がまかりとおり、スイッチの失速があたかも事実のように報道が広まりました。それにアナリストも無反省に迎合しました。

繰り返しますが、米市場調査機関NPDの報告は、事実だけの報告であり、解釈は利用者に任されています。

しかしすこし考えればわかることですが、昨年の四月とはスイッチの販売開始の翌月であり、任天堂が貯めていた二百万台強の在庫が一斉放出され、それでも足らないので、在庫の追加放出が続いていた時期です。その大量放出に沸いていた四月の数字と、年末商戦が終わり落ち着きを取り戻した今年の四月の数字を、なんの補正もなく単純に比較し、それでスイッチの失速を主張することは、余りにも常識外れの分析だと思います。せめて五月とか六月のデータを比較すべきです。小学生の理科の宿題でも落第させられるレベルの低さです。

しかしこの分析に尾ひれがついて大手をふって歩き回ったのが今回の暴落騒ぎの原因になりました。まあ、過去の取り付け騒ぎなんかも、根も葉もないうわさから大騒ぎに発展したことは何回もありますから、投資家は独自の情報分析能力を養うべきです。こんな情報に振り回されるようでは大切な資金を失いかねません。


そこでこんな情報に振り回されないようにするため、視点を変えて、そもそもゲーム機の売れ方とはどういうものなのかということを、過去の資料をみながら考察してみます。

その確かな視点が持てれば、もうこんな局所的な情報に振り回されることもなくなると考えました。

本編1と本編2ににつづく