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科学技術は世界に不可逆的な変化をもたらす。例えば産業革命だ。動力が世界を変えた。その次が情報通信革命だ。今は変化の最中だ。その変化はダウンサイジングの波として価格の高い分野から低い分野へと押し寄せて来ている。アップルはマックで波に乗り、アイフォーンで最大波高になった。

別の波はゲームで立ち上がり、人工知能で世の中を変えようとしている。自動運転もそうだ。

ダウンサイジングの波は付加価値のあり方を劇的に変える。トヨタですら将来はわからない。大慌てで波に乗ろうとしている。

任天堂はかなり前から分かっていたと思う。当然だ。コンピュータ屋だからだ。根本技術はUNIXサーバで開発されている。それをオモチャの箱に無理やり詰め込んで来た格闘の開発史だ。

任天堂はダウンサイジングの波が任天堂のオモチャの価格帯に到達するのをひたすら待っていた。

NVIDIAからTegra X1カスタムのOEN提供の話があり、しかもその環境が車載用として開発が進められており、UNIX系OSから開発環境まで揃っており、しかも自動車グレードの品質があり、それを100ドルで市販する予定があると聞いたとき、ついに時代の門が開いたと思っただろう。

その証拠はスイッチの完成度の高さだ。三万円でスイッチがあの完成度で市販されるのなんて奇跡だ。しかも障害らしいものも報告されていない。セキュリティ問題も出ていない。最初から成熟している。枯れたシステムだ。OEMだからできることだ。

任天堂はこの幸運を使い尽くせばいい。ダウンサイジングの女神が飛び込んで来たのだ。

騰訊はアンドロイドを採用した。判断ミスだ。ライバルは自滅した。