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(株)ニッピ【7932】の掲示板 〜2015/04/28

ラミニン511にも複数ありますが、
ニッピのラミニンの方が高性能なんです。
関口先生の論文から


◼️他社 ラミニン
ラミニンは基底膜と呼ばれる薄いシート 状の細胞外マトリックスの主要構成分子である(図 1, ラミニンに関する詳細は後述).ヒトでは少なくとも 12 種類のアイソフォームが同定されている.それらの中で もラミニン -511/-521 と呼ばれる 2 種類のアイソフォー ムがヒト ES/iPS 細胞の培養に利用されている 8,9).ラミ ニン -511/-521 はマトリゲルやビトロネクチンよりヒト ES/iPS 細胞に対する接着活性が強く,継代時の細胞の 生着率が他の基質よりも高いのが大きな特徴である.組 換え体の調製には動物細胞の発現系を用いる必要がある ため,精製品は他の接着基質より高額である(表 1).現 在,BioLamina 社からヒト組換えラミニン -511 とラミ ニン -521 が販売されている.BioLamina 社は,継代の 際にラミニン -511 を用いる場合はヒト ES/iPS 細胞を細 胞塊で再播種する,一方,ラミニン -521 を用いる場合 は単一細胞に分散して再播種することを推奨している.

  • >>3025

    ◼️ニッピ ラミニン -511E8

    ラミニン -511E8 はヒトラミニン -511 の細胞接着部位を含む領域(E8 領域)の組換え体 である(図 1).ラミニン -511 と結合する細胞膜受容体は
    図 1.ヒトラミニン -511 の構造とラミニン -511E8 の該当部位
    61 インテグリンであるが,この組換え体は全長のラ ミニン -511 と同程度の 61 インテグリン結合活性を保 持している10).ラミニン-511はインテグリンだけでなく, ニドゲンやヘパラン硫酸プロテオグリカンなどの基底膜 分子とも結合する多機能分子であるが,ラミニン -511E8 はインテグリン結合部位だけを含む,細胞接着 に特化した組換え断片となっている.分子量は全長ラミ ニン -511 の 5 分の 1 であり,サイズが小さい分,動物細 胞での発現効率が全長ラミニン -511 より高い.ラミニ ン -511/-521 と同様,ヒト ES/iPS 細胞を接着させる活性 はマトリゲルやビトロネクチンよりも高く,Y-27632を 使用することなく単一細胞まで分散したヒト ES/iPS 細 胞を培養・継代することができる 11).ラミニン -511E8 は という商品名で(株)ニッピから販売さ れている.