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カーディナル(株)【7855】の掲示板 2018/04/06〜2019/05/19

>>985

(続く)
電子タグ(RFID)を付けて、全部、横連携でサプライチェーンで見える化すると、異物混入の際の一括廃棄がなくなって、結果的に食品のロスの削減にも繋がると思います。食品ロスの別の例でいうと、リコール(筆者注:自主回収)するときも、30万個とか40万個を回収するのって結構、人手がかかると思うんですが、5個回収するんでいいんだったら店員が5個(商品棚から)取ればいい、という話なので。

ポイントとしては、モノが繋がる前提でシステムを作り変えればいろんな無駄がなくなるよね、と。一つの例が食品ロスです。

店舗の商品棚のイメージ(画像:iStock)
店舗の商品棚のイメージ(画像:iStock)

バーコードとの違いは個品管理ができること

ー 先日、食品60万個回収っていうのがあって、現状だと、賞味期限とかロットナンバーで特定して、トレーサビリティ(追跡可能性)・・・という流れになるんですけど、電子タグの場合はそれ以上の(情報?)

谷田:そうです。そうですね。バーコードと電子タグの一番の違いは、個品まで管理できる、1個1個管理できるんですね。シリアルの例でいうと、チョコのシリアルが10,000個あったら、全部一括管理なんですね。それに対して、RFIDの場合は、個品まで見にいけますので、シリアル・チョコ1番からシリアル・チョコ10,000番まで全部特定できて、特定できた情報で、賞味期限管理とか、製造ロットとか、全部そこに書き込めるんですよね。そうすることで、先ほどの30万個を回収、じゃなくて、5個回収、という世界が実現する。

  • >>986

    (続く)
    谷田:繰り返しになっちゃいますけど、まず単品を特定できますよっていうRFIDの仕組みそのもの、プラス、上で連携して、クラウド(筆者注:インターネットを通して、必要なサービスを必要なときに必要なだけ利用できる仕組み)で繋いでるんですよ。

    ーわかりました。じゃあ、たとえば、備蓄の食品ロスについて、ある企業とお話したときも、クラウド化したら結構、無駄がなくなるよねっていう。

    谷田:まさにそういう話なんですよ。今、本当に、メーカーさんからしてみたら、卸さんの中に、一体、どんな商品が何個あるかっていうのは、あんまりわからないんですよね。

    ーそうですよね。

    谷田:小売の棚にどんなものが何個あるかっていうのも、もちろんわからない、と。それが(クラウドで)つながることで、メーカーさんはここに何個(ある)っていうのがリアルタイムでわかりますので。さっきの備蓄なんかも、どの商品が、何個、どこにあるっていうのが、一気にわかるんですね。

    ー大きいですね。

    谷田:はい。もちろん、いいことづくめばっかりじゃなくって、情報のファイヤーウォール(筆者注:インターネットからの不正侵入を防ぐ仕組み)をどうするのとか。

    ーええ。

    谷田:たとえば、ローソンの在庫情報を、社外の人が見れちゃったら大変だよね、とか。情報のファイヤーウォールの問題はあるものの、理論的には可能です。

    ークラウド化した中でも、社外秘のものは見せない、という。

    谷田:そうです。そこはきちっと切り分けないといけないんですけど。

    災害時の在庫管理に寄与する可能性も

    ーこれ、災害時など、有事の際に行政でも使えるってことですよね?

    谷田:もちろん。

    ー震災支援の時に、県庁と市役所にそれぞれ電話したら、県庁は「スペースがあります」「今すぐ(支援物資)運んでください」って言われたんですけど、市の現場は全然(スペースが)無かったんですよ。