IDでもっと便利に新規取得

ログイン


ここから本文です

まあ、のせられてあげましょうか。(笑)

そもそも 3-D Matrix は自己組織化ペプチド技術を医薬品として開発する場合、 自社で上市までの全てのプロセスを行う等というビジネスモデルを選択しておりません。何処かの時点でライセンスアウトを行う事が最初からの目標です。

今回なぜ TDM-812 の治験第 I 相を聖路加国際病院で継続する事になったのか。もちろん、トリプルネガティブ乳ガンに対する siRNA核酸医薬としてはファースト・イン・ヒューマン試験となった本治験の医学的重要性もあるでしょうが、3-D Matrix にとっての意義は、当然ながらライセンスアウトの可能性を大きく高める事にあるはずです。

ライセンスアウトによって 3-D Matrix が得られるものは、一般的な創薬バイオベンチャーと同じく、アップフロント、マイルストーンペイメント、ロイヤリティであり、決して「一時的なもの」等ではありません。

さらに DDS は一つの医薬品にしか使えないというものではありませんし、ある医薬品に使用しライセンスアウトしたことで、使用権に縛りがかかる等というものでもありません。

siRNA 核酸医薬は他のタイプの核酸医薬には無い RNA干渉という絶対的な優位性を持ちながら、体内安定性の低さにより DDS を必須とするという弱点により開発が遅れて来ました。現在多く使用されているリン脂質リポソームには幾つかの弱点があり、より優れた DDS は今でも待ち望まれています。

最近は修飾によってこの弱点を克服しようとする動きも見られますが、逆に言えばこれは絶対的な DDS はまだ存在していないという事を示すものでもあります。

TDM-812 がライセンスアウトされ、A6K がリポソームとは異なる siRNA 核酸医薬 DDS として広く認知されれば、ほぼ確実に A6K の使用を希望する他の医薬品メーカーも現れるでしょう。そうなれば、DDS 領域は 3-D Matrix にとって、外科領域と並ぶ収益源となるでしょうね。

もちろんこれは TDM-812 だけではなく、広島大との miRNA 核酸医薬にも言える事ですが。