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細胞シート工学が可能にする機能的な膀胱の再生と再建

細胞を利用して失われた機能を取り戻す再生医療には大きな期待が寄せられている。その中で、東京女子医科大学の岡野光夫名誉教授・特任教授が開発した温度応答性細胞培養器材とそれを使った細胞培養方法は、細胞回収時に細胞に損傷を与える酵素処理を必要としない、無傷のシート状培養細胞=細胞シートを実現した。細胞シートは単層・同一細胞シートの積層化・数種の細胞シートを積層化できるなど広い分野でさまざまな応用が考えられるもので、日本発の「細胞シート工学」という新しい研究分野を生み出した。

株式会社セルシードでは、温度応答性細胞培養器材をUpCell®として製品化し、さまざまな研究機関と共に細胞シート工学による再生医療製品の研究開発に取り組んでいる。今回は、細胞シート工学で下部尿路再生医療研究に取り組む信州大学医学部泌尿器科学教室の今村哲也助教にお話を伺った。

── セルシード社のUpCell®を使われたきっかけは。

温度応答性細胞培養皿の存在は以前から知っていましたが、細胞シートを使おうとなった時にUpCell®で作製する細胞シートは横の構造がしっかりしていて、培養した細胞をほぼ全部を膀胱に移植出来ることに魅力を感じてが導入のきっかけでした。実際に使ったのは放射線障害膀胱モデルでの研究を始めた2012年頃からです。そこから回収のトラブル回避などセルシードさんと情報交換を重ねて、2019年には私たちの使う骨髄細胞由来の細胞シート作製の集大成として、アプリケーションノートを出しています。


製品化進んでるやん