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シャープが、ベトナム工場の設立を公表しました。

2019年8 月1日各位
会社名シャープ株式会社代表者名取締役会長兼社長戴正呉

ベトナムにおける新会社設立に関するお知らせ

当社は、本日、ベトナムに子会社(以下、新会社という)を設立することについて決定いたしましたので、お知らせいたします。
1目的
当社は 、本日 、ベトナムに複合生産工場を建設すること、及びその工場運営を目的とする100%出資の子会社を設立することについて決定いたしました。新会社が運営する工場は、2020年度 から空気清浄機、液晶ディスプレイ、電子デバイス等の生産を 開始します。当社は 本年度、特長商品やサービス創出を通じて、グローバルブランド“SHARP”の確立を加速すべく取り組んでおります。高レベルの経済成長率が継続するASEAN地域において、今年度以降も持続的な事業拡大を推進する核として新会社を設立 し、One SHARPのメリットを活かし企業価値の向上を図ってまいります。
(後略)

 そして、シャープ・鴻海のパネル工場の展開は、シャープ・鴻海が共同出資する堺ディスプレイプロダクト(堺市、SDP)が主体となっており、SDPは、ブイ・テクノロジーからレーザーアニール装置の試作機を購入し、試作パネルも完成している。

このレーザーアニール装置については、最新の定時株主総会プレゼンテーション用資料(19ページ)に、「次世代FPD共通のTFT工程」として、「TFT(薄膜トランジスタ)工程に関しては、LTPS‐Likeによるレーザーアニール装置が、高価で複雑、歩留の課題を解決し、LCD 4K 8Kから大型OLEDから中小型OLEDまで幅広く対応。TFT修正装置も用意。」と紹介されている。

そして、従来のpoly‐si方式では中小型パネルのみだったが、LTPS―Like方式により大型パネルへの対応も可能となった。

このことについては、科学技術振興機構(JST)が、2019年2月22日、フラットパネルディスプレイ(FPD)の画素点灯を制御する薄膜トランジスタ(TFT)を部分的なレーザー処理で高速化する「大型FPD向けレーザーアニール技術」の開発にブイ・テクノロジーが成功したため、これを認定したと発表しています。いわゆるお墨付きです。

関連記事には以下の記載がありました。
「開発技術の応用より、4K/8K大型テレビの製造コストの大幅な削減が期待できるという。」

「本装置は、既存のa-Si膜のTFT素子パネルを使用する大型FPD製造ラインに追加するだけでTFT素子が高性能化し、高精細化や狭額縁化、製造コスト低減にも寄与できることから、今後の大型テレビ向けFPD量産に欠かせない製造技術となることが期待されます。」

「複数の装置導入メリットがあり、新規FPD製造ラインへの導入のほか、既設製造ライン装置の置き換えや増設にも対応できるものであり、液晶、有機ELディスプレイを含めた世界の大型FPD製造に欠かせない基盤技術となることが期待されます。」

「本開発の最終段階では、大型テレビ向け局所レーザーアニール装置に、今回開発したリアルタイム結晶モニターシステムを実装し、実際のガラス基板に対する検証を終えている。そのため、本開発技術を搭載したレーザーアニール装置は早期の実用化が見込まれる。」


今回発表となったシャープのベトナム工場で製造する液晶ディスプレイ(パネル)が、大型、中小型如何を問わず、レーザーアニール装置が発注される可能性は大いにありますし、これに加え、これまでの当社実績の主力である検査装置、測定装置、露光装置等の受注の可能性もありますので期待したいところです。