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【EMS大手、車載に重点、シークス、17年売上高2800億円へ。】
電子機器の受託製造サービス(EMS)国内最大手、シークスは自動車関連事業を拡大する。メキシコや中国など自動車生産が伸びる地域で、電子基板を実装するラインの増強を検討する。ヘッドランプが発光ダイオード(LED)に切り替わるのに合わせてLED基板の受注も拡大しており、桔梗芳人社長は「自動車1台あたりの電子基板の搭載量が増えていることも追い風」と話す。
 23日に公表する中期経営計画では、2017年12月期の連結業績を、売上高で14年12月期比33%増の2800億円、営業利益を同52%増の95億円に引き上げる方針だ。このうち車載関連の売上高は1200億円で、実績から6割弱引き上げる。
 画像診断機器や電子体温計などを手掛ける医療・ヘルスケア関連の売上高は3倍の100億円を目指す。今後普及が見込まれるスマートメーター(次世代電力計)関連も拡大する。またプラスチック部品などを製造するための金型を自作するなどして、「従来のEMSにさらに付加価値をつけることにも力を入れる」(桔梗社長)という。
 シークスはインキ大手のサカタインクスから商社部門が1992年に独立した。14年12月期の売上高は2097億円、営業利益は62億円だった。デジタル家電向けの電子基板の実装を主力としてきたが、納入先の日本企業が事業を縮小したため、車載向けの比率が上昇。14年12月期は車載関連が家電関連を上回った。