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マツダ(株)【7261】の掲示板 2019/07/21〜2019/07/29

そもそもモード燃費とは定められた速度などの条件で車を走らせたときの燃費性能である。
速度設定は市街地や郊外高速道路など一般路を模して実際の燃費に近いものになるように考えられている。
しかし実際には定められた試験パターンに特化して燃費性能を向上させている車もあるために公平性に欠け実燃費とも違う場合もある。
また燃費性能に特化した車のボディーにまでアルミを使うことが総合的に炭酸ガス削減につながるのか矛盾とも思える構造も生む。
さらに世界で最も厳しいと言われるEPA基準にしても電気自動車の使わないときの自己放電については電費に換算されていないので自己放電を大きくしてバッテリーの寿命を上げ、放電性能を上げる車も存在する。
また世界中のどの燃費モードでもカプセルエンジンの実燃費向上に付いては考慮されていない。
しかし実際にはコールドスタート時の燃費効率は非常に悪く、完全なコールドスタートを減らすカプセルエンジンの実燃費向上や環境性能は高いものがある。
このようにモード燃費による評価はまるでフィギュアスケートの採点基準が演技構成に影響を与えたように車の構造を変えてしまったところもある。
冬季トリノオリンピックのフィギュアスケートのときはライバルたちが高得点を狙い無理な演技構成で自分らしさを見失って失敗する中で荒川静香は自分らしさに拘り加点されないイナバウアーで会場を盛り上げ、結果として金メダルを獲得した。
今のモード燃費に踊らされる各メーカーの車つくりはトリノでの逸話にも似て場合によっては本末転倒の構造を垣間見せる。
そんな中でマツダのエンジンの効率に拘った車つくりと実燃費重視で燃費モードに関係のないカプセルエンジンは正に荒川静香のイナバウアーのような自分らしさを見失わない確かな車つくりを感じさせるのである。