ここから本文です

【KYB検査データ改ざん問題】自動車業界から危惧 KYBのメインビジネスは自動車部品
h ttps://news.nifty.com/article/economy/industry/12136-108533/
売上髙の6割が…KYB免震データ改ざんに自動車業界が真っ青
2018年10月20日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL

カヤバ(萱場)は大丈夫なのか――。自動車業界が慌てている。

 カヤバの現社名は、検査データ改ざん問題で大揺れのKYB(東証1部)だ。1919年に萱場資郎氏が創業し、85年にカヤバ工業に社名変更。2005年にKYBに生まれ変わった。

「社名変更から10年以上ですが、今でも自動車関係者は親しみを込めてカヤバと呼んでいます。そのカヤバの不正ですから、衝撃は計り知れません」(市場関係者)

 データ改ざんが発覚したのは地震の揺れを抑える免震・制振用の装置(オイルダンパー)だ。自動車とは無縁だが、KYBのメインビジネスは自動車部品。サスペンションに使われるショックアブソーバー(振動を減少させる部品)の国内シェアはトップ(約6割)で、世界シェアも2位につけている。筆頭株主はトヨタ自動車(7・6%保有=18年3月末)だ。

「ほとんどの完成車メーカーがKYBと取引していると思います。業界内では、自動車部品のデータ改ざんを心配する声が出始めています」(経済ジャーナリストの井上学氏)

 実際、市場関係者によると、ある自動車メーカーはKYBに対し「自動車部品のデータ」に関する調査を要求したという。

 KYBの18年3月期の売上高は3924億円。うち免震装置を含む「特装システム等」は272億円で、全体の7%以下だ。一方、自動車関連は62%を占めている。

「自動車メーカーは、欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタの二の舞いになりかねないと危惧しているのでしょう。KYBは今後、免震装置の交換など巨額な負担金がのしかかります。業績悪化は避けられないし、自動車部品をこれまでと同じように納品できるのか。不安は尽きません」(井上学氏)