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いすゞの決算観測。4~6月期は苦戦の見通し。今後の業績回復に期待。

◇いすゞの4~6月期、営業益2割減、新興国需要低迷 (日経19/7/23)
 いすゞ自動車の業績が苦戦している。2019年4~6月期の連結営業利益は前年同期比2割減の440億円程度となったようだ。同期間として3年ぶりの減益となる。インドネシアなど新興国の一部で需要が低迷し、主力の国内とタイの好調では補えなかった。タイバーツの高騰など為替変動の影響や開発費も利益を押し下げた。
海外最大の拠点であるタイではピックアップトラック「D-MAX」の販売が想定を上回ったようだ。競合するトヨタ自動車や米フォード・モーターに比べてモデルが古く、保守的に販売を見積もっていたが、市場全体の伸びもあって販売が上振れした。

 一方、新興国の一部などでは需要が冷え込んだ。特に影響が大きかったインドネシアでは、買い控えの一因とみられた大統領選が終わった後も販売が振るわない。「公共投資が一段と加速しなければ需要は回復しない」(外資系証券アナリスト)との指摘もある。
 苦戦が長期化している中近東では、政情不安が広がるサウジアラビアで販売台数がピーク時の6分の1まで減った。トルコでも通貨安による混乱などの影響で出荷がほぼゼロに落ち込んだ。米中貿易摩擦の影響で対中輸出が落ち込んでいるオーストラリアでもトラック需要が低迷した。
 タイバーツの高騰も重荷となった。いすゞはタイで生産したピックアップトラックを中近東やアジア諸国などに輸出しており、タイバーツの高騰は利益の押し下げ要因となる。足元でタイバーツは急上昇し、1ドル=30バーツ台と約6年ぶりの高値圏にある。決算発表は8月2日を予定する。…