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7月30日付国内機関投資家向けTIW企業調査レポート、日産自動車の評価強気を継続
論旨は以下の通り。

■29日、16/3期1Q(4-6月)決算を発表。大幅増収、大幅営業増益、過去最高純益で着地。営業利益はTIW予想1,550億円並びに市場予想を優に上回る好決算となった。1)1Q決算では日本を除く各地域でシェア拡大が図れた。2)主要北米では主力「アルティマ」のエイジングやセグメント内での競争激化などから販売インティブが増加したにも関わらず、数量増と販売構成の改善により従来からOPMは改善。などが評価できよう。加えて、1)通期で会社計画以上の増益が見込めること。2)中計目標(世界シェア8%、OPM8%)へ向け着実な進展がみられる。3)指標面(16/3期TIW予想ROE9.99%に対し実績PBR1.01倍)が割安。などから、中国に不透明感が残るとはいえ、投資評価は「2+」を継続。
■同社販売台数の2割強を占める中国は下期に持っていないセグメントでの新車投入があり純増に繋がるとの同社固有の事情があるとはいえ、足下で市場自体が急減速。中国懸念が収まれば好業績を評価し株価は大きく上向くとみる。
<1Qは台数・構成改善が効き大幅増益、想定以上の好決算>
■1Qの営業利益は前年同期比58%増の1,937億円となった。グローバル販売台数は同4.4%増の1,294千台となった。北米、中国、欧州で大きく伸ばし日本の悪化を吸収した。台数・構成改善、円安、コスト改善効果で費用増を吸収した。
■1Qは想定以上の為替のプラス影響を除いても会社計画を過達気味で着地したもよう。1Q好発進、円安持続、各地域での販売堅調、などから通期計画過達予想を維持。