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日立造船が決算発表を延期、S/4HANA導入による影響
2019/02/14 16:00 日経bp

 日立造船は2019年2月14日、同日に予定していた2018年10~12月期(第3四半期)の決算発表を基幹情報システムの不具合のため延期すると発表した。関東財務局へ四半期報告書の提出期限延期を申請する。承認された場合の新たな提出期限は3月14日。

 同社の説明によれば、2018年10~12月期から欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージの最新版「SAP S/4HANA」を稼働させていた。新システム導入は同社と日本IBMがプロジェクトチームを組成して取り組んだ。だが、国内で導入・稼働実績が少なく、旧システムからのデータ移行が難航して作業が遅延。新システムの運用開始に当たって2018年9月末残高を確認する作業にも約2週間を要したという。

 今回の延期の引き金になったのは、ごみ焼却施設の保守・運転管理の業務請負案件に関する会計だった。本来、案件の工事損失引当金額はゼロであるべきところ、新システムでは30案件について多額の引当金が計上されていることが判明。別途、案件ごとに引当金額を計算したが、新システムの数値と一致しない状況が続いた。このため、同社の会計監査人は「財務諸表に重要な虚偽の表示が生じる可能性がある誤謬(ごびゅう)」と判断。追加的な確認作業が必要と指摘し、決算発表が間に合わなくなった。