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環境が良くても悪くても、その中で必死で努力をするのが大切です。最近は、環境が悪いときには悲観して努力をせず、環境が順調であればあったで努力をしようとしない人が多いと思います。環境が悪くても良くても、努力を惜しまない。先が見通せない時代こそ、それを徹底するしかありません。

新天地を求めて会社を辞めてうまくいく人もいれば、そうでない人もいる。会社に残ってうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいる。そう考えて、その会社に残った以上は必死に努力をしようと心の持ち方を変えた。

私は、自分のつたない経営の歴史の中で、順調に経営を進めていこうとすれば、トップの才覚だけではうまくいかないということを学びました。そのため、経営者マインドを持った社員を多く作ることに力を注いできました。

リーダーは右往左往して取り乱してはいけない。何が本物かということを、心眼を見開いてですね。ドーンと構えて、意見を聞くにしてもですね、自分の心眼を開いて聞かなければいけません。

経営者を含め、全社員が同じ考え方を持つためには、誰から見ても正しいと思えるような哲学、それを私はフィロソフィと呼んでいますが、それが必要となる。

継続は力なりで、粘って、粘って、何度も何度もチャレンジしないと何ごとも成功しない。

今日一日を一生懸命に生きさえすれば、未来は開けてくる。

創造的な仕事とは、高度な技術を開発するということばかりではない。今日よりは明日、明日よりは明後日と創意工夫をこらし、改良、改善を積み上げていくことである。一人ひとりが自分の持ち場で、もっと能率の上がる方法はないか、昨日の欠点をどうしたら直せるか、考える習慣をつけることだ。

経営マインドを持った人材の育成には、小さくてもいいので自らの責任で部門運営をさせることが一番。

企業経営はヘリコプターと同じ。努力をして一生懸命にプロペラを回して宙に浮いていねばならない。

ゼロからスタートし、ハンデを背負っているのだから、条件のそろった人より何倍も努力しなければならない。

一所懸命に仕事をするというのは、自分が思うよりも、人からそう思われることだよ。

ここで生きていかざるをえないなら、これ以上、不平不満をいっても仕方ない、逆境に耐える努力をしよう。

by 稲盛和夫(京セラ創業者)