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日本アンテナ(株)【6930】の掲示板 2019/08/19〜2020/06/24

世界の半導体10社、増益転換 7~9月、データ拠点の需要回復
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世界の半導体メーカーの業績が復調してきた。14日までに2019年7~9月期決算を発表した大手10社の純利益は前の四半期と比べて4四半期ぶりに増益に転じた。IT大手によるデータセンター投資が回復基調で、半導体市況に底入れ機運が高まっている。次世代通信規格「5G」の商用化も追い風だ。ただ米中貿易戦争など不透明要因も多く、慎重な見方も根強い。韓国サムスン電子や米インテルなど株式時価総額上位10社の7~9月期(一部8~10月期など含む)の純利益は前の四半期に比べて3割近く増えた。純利益額は188億ドル(約2兆400億円)と3四半期ぶり水準に回復した。中国スマホ市場の失速などをきっかけに各社は不振に陥り、4~6月期の純利益は149億ドルに縮小していた。
業績回復が目立ったのはCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)と呼ぶ演算処理向け半導体を開発するメーカーだ。
「第3四半期(8~10月期)は好調だったが、第4四半期(19年11月~20年1月期)はさらによくなると予想している。その基盤となるのが人工知能(AI)だ。深層学習が大きな商機になる」。14日決算発表したGPU大手エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、電話会見で自信を見せた。
8~10月期の純利益は、前年同期では27%減ったが、5~7月期と比べると6割増だった。けん引したのは、「ハイパースケール」と呼ぶ高度な計算能力を備えたデータセンター向けの半導体だ。在庫調整が進んだことに加えて、データセンター上での画像や音声認識など深層学習の利用が拡大。同社が得意とする深層学習向け半導体の販売が伸びた。
19年11月~20年1月期の売上高は28億9100万~30億900万ドルと前年同期(22億500万ドル)と比べて大幅なプラスとなる見込みだ。
野村証券の調査によると、グーグル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど米IT各社の4~6月の設備投資額は前年同期比5%増だった。