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(株)TBグループ【6775】の掲示板 2019/06/19〜2019/11/25

リハビリ+温泉…訪日客むけ、医療と観光で地方滞在プラン

 政府は医療目的で来日する外国人に対し、先進的な医療サービスと観光を組み合わせた滞在プランを提供する方針を決めた。アジアの富裕層を狙い、患者だけでなく、家族も日本滞在を楽しむことができる態勢を整える。観光庁と厚生労働省が連携して今年中に事業を始め、地方創生につなげる。
政府は医療目的で来日する外国人に対し、先進的な医療サービスと観光を組み合わせた滞在プランを提供する方針を決めた。アジアの富裕層を狙い、患者だけでなく、家族も日本滞在を楽しむことができる態勢を整える。観光庁と厚生労働省が連携して今年中に事業を始め、地方創生につなげる。

患者家族も滞在楽しむ

 日本国内の医療機関で治療や健康診断を受ける「医療ツーリズム」を目的とした訪日客は年々増加しており、数千~数万人に上っている。中国やロシア、東南アジア各国で人気があり、新事業ではこの中から3か国程度に絞り、現地の医療機関などと連携したプランの提案などを行う。
 日本側の受け入れは、大都市圏以外の地方を想定している。日本には、地方にもレベルが高い医療機関が多い。周辺の外国人にあまり知られていない観光地と組み合わせた滞在をきめ細かく提案することで、外国人観光客に関心を持ってもらう。
 例えば、脳梗塞こうそくのリハビリのために滞在中に、患者と家族が温泉に入ることができるプランを企画する。神経痛や腰痛などの整形外科の疾患がある人が治療時間外に家族とウォーキングや森林浴をしたり、糖尿病の栄養指導を受けながら地元の食材を使った日本食を楽しんだりすることを想定している。
 受け入れを円滑に進めるため、観光庁などが地元自治体と協力し、態勢を整備する。医療用語も含めた外国語通訳、クレジットカードなどを利用する「キャッシュレス化」の状況などを調査する。受け入れる日本の医療機関と外国人が通院している海外の医療機関との連携も進める。
 医療と観光を組み合わせた外国人観光客の受け入れに向け、観光庁は今年度予算に5億円を計上した。同庁は厚生労働省と連携して8月中に事業者を選び、9月にも大都市圏を除いた日本国内5か所程度で事業を始める予定だ。