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パウエルFRB議長、利下げカードしっかりキープか
パウエル議長は米東部時間10日午前10時(日本時間同午後11時)から下院金融委員会、11日午前10時から上院銀行委員会でそれぞれ証言する。6月の米非農業部門雇用者数の伸びが予想を大幅に上回ったことで、政策金利引き下げの緊急性は後退したとも考えられるが、議長は利下げの可能性をしっかりと残しておくことになりそうだ。パウエル議長は、景気拡大を持続させるために「適切に行動する」とした6月19日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明の文言を繰り返すことで、今月30、31両日のFOMCでの利下げ観測を補強すると見込まれる。アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は議長について、利下げするのかしないのか、それともまだ分からずデータを見ているのか、「明確なシグナルを発する必要があるだろう」と指摘。「議長が曖昧なままであるなら、市場は恐らく議長が相場動向を追認したものと思い込むだろう。このため、議長は立場をはっきりさせた方がよい」と語った。フェデラルファンド(FF)金利先物市場の投資家は、今月末のFOMCでの0.25ポイント利下げの可能性を100%織り込んでいる。