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 シャープ<6753.T>が軟調。野村証券では30日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「リデュース」(弱気)に、目標株価を160円から100円にそれぞれ引き下げている。

 鴻海(ホンハイ)グループによる買収が正式に決まり、16年3月期の業績下方修正が発表されている。足元の業績は想定を下回るペースで推移していることから、同証券では業績予想を厳しく見直している。鴻海の持つ部材調達力や販売ネットワークの活用など同グループとの中期的なシナジーなども踏まえ、17年3月期から21年3月期にかけての予想をベースにしたDCF法を用いて目標株価を100円と算出している。現状株価はこれを大きく上回っていることから、投資判断を「リデュース」に引き下げている。

 これまでは液晶事業の切り離しなどを念頭に、売却プレミアムなどを加味したSOTP法によって目標株価を算出していたが、今回、買収契約が締結されたことで、現状の事業ポートフォリオをおおむね維持した形での経営再建を目指すことが明らかになったため、同手法の有効性は薄れたと考えているという。

 同証券では連結営業損益について、16年3月期1700億円の赤字(前期は481億円の赤字、従来200億円の赤字、会社側計画は1700億円の赤字)、17年3月期450億円の黒字(従来600億円の黒字)、18年3月期600億円の黒字(同650億円の黒字)と試算している。今後は、大規模な投資を敢行するディスプレイ事業の競争動向や、鴻海グループとのシナジー効果発現などが注目点になると予想している。

 午後零時54分時点の株価は、前日比5円安の130円。

[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社