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探査機「はやぶさ2」による人工クレーターを作る実験。小惑星「りゅうぐう」の陰に隠れるはやぶさ2に代わり、クレーターができる瞬間を見届けるのは、手のひらに載るサイズの分離カメラ(DCAM3)だ。

 DCAM3は直径、長さとも約8センチの円筒形で、アナログ、デジタルのカメラ二つと送信機、バッテリーが収められている。分離後は約1キロ離れた場所から衝突装置(インパクター)とりゅうぐうの様子を撮影。10キロ以上離れたはやぶさ2に画像データを送信する。

 製造を担当した明星電気(群馬県伊勢崎市)の保坂正光さん(47)と田中紀子さん(40)は、「最初に話を聞いた時はあり得ない大きさだと思った」と振り返る。宇宙用の電子機器は放射線や熱などの影響を防ぐため、小型化に限界がある。この大きさに収めるには、市販の部品を使うほかなかった。

 市販品は小型で安価だが信頼性は劣る。電子回路の誤作動は致命的なため、保坂さんらは一つ一つの部品に放射線を照射し耐久性を検証。さらに「同じ回路を三つ載せ、一つが誤作動しても多数決で決めて信頼性を上げる」工夫を盛り込んだ。

 画像データの処理も難関だった。搭載したデジタルカメラは高解像度画像とデータ量の少ない低解像度画像の切り替えが可能。衝突の瞬間など、重要な場面は1秒に1回、高解像度で連写する。

 高解像度画像はデータ圧縮が必要だが、当初は圧縮処理に3、4秒かかっていた。毎秒1枚ペースで撮影するとメモリーの容量が足りず、決定的瞬間を撮り逃す恐れがあった。保坂さんらはデータ圧縮に工夫を重ね、処理時間を約半分の1.5秒に短縮。予定していた撮影を可能にした。

 保坂さんは探査機の魅力について、「研究者の情熱はすごい。その情熱に負けないよう、アイデアを出して考えるのが楽しい」と目を細めた。

調べればわかるけれどね。作ってない事にしたいのだろうけれど。