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NEC【6701】の掲示板 2019/08/27〜2019/10/02

 皆さんご存知のようにNECは1899年創業で今まさにリストラを終結して創立120年の大改革に挑んでいる最中です。具体的には、地球規模の社会課題に対応すべく15項目にわたるソリューションサービスを展開している。その詳細な実施項目状況に関しては機会があれば後ほど記載することにして。

 先ず、プライベート投資クラブの投資仲間と相談してNECに感銘して投資を決断したのは2018年9月にESG(Environmental,Social,Governance)推進企業としてその経営事例を発表し、続いての2018年10月の2019・3期2Qの決算プレゼンに注目したからです。特に、セーフティ事業で海外売上高を対2018・3期比2021・3期に4倍にするという目標で、「グローバル市場に向けた5G領域の協業化」です。サムスン電子と5Gポートフォリオ拡大のための協業化を実現して共同開発品のグローバル市場展開をAI/IoTとネットワークの強みを生かして成長戦略を推進するということです。

 更に、NEC投資に確信を高めたのは4月末の決算プレゼンで追い打ちをかけるように、「NTTドコモと5G商用サービスに向けた基地局・子局装置提供合意」、「サムスン電子と成功した5G相互接続試験をグローバル通信業者への協同提案実施」、「楽天向け5Gプライムベンダーの選定とビジネスの協同展開」などです。

 ごく最近になって、世界株式市場は企業価値評価としてROEに代わる企業価値を最大化にする長期的な収益追求指標としてESGを企業指標に選択したので、ESG関連企業に注目が集まり株価が上昇しています。現在、世界の2200を超える機関投資家が国連の「責任投資原則(PRI)」に署名し、その運用資産残高は約85兆$を超えています。各関連企業はESG関連への投資を拡大しています。ESG国別投資金額は、オーストラリア、カナダ、欧州、米国の規模順番ですが日本は世界的に見てESG投資は出遅れていますが、オーストラリアの約28%ぐらいまで2018年には対2017年比約6倍と増加しています。NECは日本企業の中ではESG評価で第5位にランクインされており、昨年9月には丸井や東京海上とNEC3社がその経営事例を発表しています。

 世界最大の年金運用機関(TIAA)がESG関連銘柄に積極投資しているために、ニューヨ-ク市場ではFAAG銘柄に代わって話題になると同時にニューヨークダウの上昇を18%も上回るESG関連銘柄に成長してきています。TIAAのマルゴ・クック社長が2019年7月23日に来日講演したことをご存知の方がいるかもしれません。私はあいにくその日は都合が悪くて聞けなかったのは残念ですが。私も米国市場での投資を中核に据えていますのでFAAGからESG関連銘柄に投資主体を順次移しています。

 日本市場では、GPIFが2017年に国内株式を対象としたESG指標(「MSCIジャパンESGセレクトリーダーズ指数」)を定めて関連企業への投資を開始し、今年は拡大していますのでNECも長期的投資銘柄として今後数年間に亘り期待が持てると考えています。
 また、短期的には、株価調整下降があったとしても、アナリストの今期経常利益コンセンサス予想が上昇の一途をたどる限り、25日移動平均値に対して10%以上の大きな株価下落はありえないと考えています。

{注}サムスン電子世界市場シェア:
◎NAND型フラッシュメモリー:39%
◎DRAM          :43%
◎有機ELディスプレイ    :84%
◎CMOSセンサー      :21%
◎リチューム電池       :15%