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 6月の株主総会では定款に「医薬」を加えるなど、医薬品事業をNECが強化する方針を打ち出していることは皆さんもご存じでしょう。

 90年代から医薬品開発の基礎研究に取り組んできたNECは創薬スタートアップのために2016年にサイトリミック(東京・品川)を設立して創薬開発を本格化してきた。

 サイトミックは千葉大学と協力して、これまで再発したがん患者などを対象にワクチンを投与する臨床研究を進め一定の成果が得られた。そこで実用化に向けて段階を上げ、がん細胞の目印となるペプチドを注射する「新型がんワクチン」の臨床試験(治験)を9月に始める。NECの人工知能(AI)を使い、体の免疫細胞の働きを高めるペプチドを選んだ。治験の費用は、NEC、NECキャピタルソリューション、ファストトラックイニシアティブ、SMBCベンチャーキャピタルの4社がサイトリミックに13億円を追加出資した。出資額は合計で23億円。NECは、「2023年までに一般の患者に投与できるようにしたい、実現すればがん患者にとっての選択肢が広がる。」と。また、年内にはフランスのバイオ企業と組み、AIを活用したオーダーメード型のワクチンを作るプロセスの治験を始めるという。

(参考)
エレクトロニクス
ヘルスケア
2019/8/9
日本経済新聞