オンキヨーホームエンターテイメント(株)【6628】の掲示板 2021/07/31〜
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>>12933
女将日記~上京編~⑤
「CTも所見も異常なしだニャー。あとはホレ、これでも飲んでおけ」
そう言うとニャー先生はリポビタンDを僕に放り投げた。
「しかし、まぁ、手桶君。君のエロ根性が招いた結果だからな」
「えーっ?!どうにかして女将に近づけって指示出したのオヤジでしょうが!」
「そんな事言ったか?まぁいいw それで女将の素性、何か掴めたか?」
「うーん、殴られて気を失っていた時の事だから空耳かもしれないんですが、どっかで聞いた事あるような文言を手下に対して言ってたような気が…」
「どんな文言だ?」
「えーっと、確か【うるさいわね ほっといてよ!!!】とか【そんなことわたしのかってでしょ!!!】とか何とか。これってどっかで聞いた事あるんですよね」
「それって…」
「ん?どした?まさまさ君!」
「それって、奈緒さんがよく使うビーデルのセリフでは?」
「な!なんだってー!? それじゃぁ、奈緒さんが女将って事か?」
「いや、それはないと思います。だってほら、僕、露天で女将さんの乳をモミモミしたじゃないですか。あれはFの92はありましたから。奈緒さんってそんなにないでしょう?」
「うーむ、しかし奈緒さんが実は普段サラシを巻いてその豊乳を隠していたとしたら?」
「さあさあさあー、今は決め込まずに他の線からも敵の組織について当たってみようよ。と言っても手がかりがなぁ。オジキぃ、ウチらこれからどうしたらいいでしょうか?」
「モグモグモグモグ!ん?何じゃ、もう手詰まりか、情けないのう。とりあえずは今までの事をボスに報告しに行け」
「えーっ?!ボスんところですかぁ。今から石川県までどうやって?この時間じゃTAXIもつかまらないし、そもそもTAXI代いくらになるんですかっ!」
「安心せい!そう思って車輌班に連絡しといたわい。そろそろ着く頃合いじゃの」
つづく
手桶 2021年9月26日 14:44
>>12914
女将日記~上京編~④
どれくらいの時間が経ったのだろう…小さな明かり窓から月の光が差し込んでいる。夜の9時くらいだろうか。
(さてと、縛られているのは手と足か。見張りの数は1,2,3人。それと表にも居るだろうからざっと5人ってとこか。5人なら何とかなる人数だけど、おそらく裏口にも2,3人はいるだろうなぁ。流石の手桶様も手足の自由無しに7,8人相手にするのは分が悪いなぁ。後頭部の痛みも取れないし。てか、ちびまる子ちゃん終わってるのに、何の連絡もないな、あの2人めーっ)
ガラガラガッシャーン!!ドカッ!バキッ!ボコッ!!フンガーっ!!ベキッ!!
「お~いw 手桶君!無事だったか~w」
「オ、オヤジっ~い!!遅いよ~っ! ハッ!裏口にも敵がっ!」
バサッ、ドサッ… カチャ
「まさ兄っ!!」
「もっとこうクールに登場出来ないもんかね」
「うるさいっw 回りくどいのは苦手だw それより手桶君、ケガの方は大丈夫か?どっか痛いとこないか?」
「ちょっと頭が…」
「一度、どっかで看てもらったほうがよかろうもんよ」
「まさまさ君の言う通りだな。それにこっちが思っていたより敵の組織も大きそうだ。一度、体制を立て直さないとだな。ここから近いトコってぇと…十条のオジキんトコだな」
「あっ、あっ、あっ」
「どうした?まさまさ君!」
「オジキんとこ行くんなら、手土産持っていかないとニャーニャーうるさいぞ!」
「そうだった!どっかに何かいいお土産屋さんないかな?」
「そ、それならこのビルの隣に海鮮丼屋さんがありますけど」
「おおっ~!ナイスだ手桶君w オジキは海鮮に目がないw それを買ってオジキんトコへ急ごう!」
こうして僕らは十条のオジキこと闇医者のニャー先生のところへTAXIを拾い、向かったのであった。
つづく