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(株)大泉製作所【6618】の掲示板 2020/04/10〜2020/07/27

2020年6月3日 19時30分

特集 

新型コロナ検知で底力発揮、「サーモグラフィー」関連株総まくり <株探トップ特集>

―エボラ再流行でも注目度アップ、発熱者早期発見の水際対策で需要急拡大―

新型コロナウイルス特措法に基づいて発令された緊急事態宣言が5月25日に全面解除されたことを受け、休業を余儀なくされていた店舗が営業を開始するなど経済活動の再開が本格化しつつある。ただ、2日には東京都の新規感染者数が19日ぶりに30人以上となるなど、予断を許さない状況が続く。クラスター(感染者集団)発生を回避するためには、新型コロナの典型的な症状である発熱者を早期に検知することなどが重要となる。また、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が再び流行していることに対する水際対策の需要なども見込めることから、体温を自動で測定するサーモグラフィーの関心が一段と高まっている。

●都内の学校に配備へ

サーモグラフィーとは、人や物から放射される赤外線を検出し、温度分布を画像表示する装置のこと。物体の温度が高温になると放射される赤外線量が増え、その放射量は物体の温度の4乗に比例して大きくなり、温度が高い物体ほど明るく光る。サーモグラフィーを利用するメリットとしては、対象物から離れたところで非接触による温度測定ができるほか、動いているものや危険で近づけないものでも簡単にリアルタイムで計測することが可能。1点の温度値ではなく、面として広範囲の温度分布を映像化できることから効率的かつ確実に異常温度箇所を検出できるといった特徴もある。

サーモグラフィーは感染症を早期に検出するための有効な手段で、以前から食品加工工場やホテル、医療機関、空港などで利用されているが、ここにきて新たに設置する施設が広がっている。背景には新型コロナに対するリスク対策が社会的に必要となり、オフィスや学校、店舗・商業施設、イベントへの来訪者の検温が、社会経済活動を続けていくうえで不可欠なものになっているからだ。例えば、東京都は5月19日にサーモグラフィーを都内の学校に配備すると発表。飛沫を防止するアクリル板の設置費用などとあわせ、補正予算案に総額42億円(都立学校に6億円、区市町村立学校に28億円、私立学校に8億円)を計上した