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add****** 強く買いたい 8月29日 21:22

従来のピラミッド構造に挑戦する取り組みも主導している。20年10月、「開放的なEV同盟」と呼ぶ取り組みを始めた。「モビリティー・イン・ハーモニー」を意味するMIHコンソーシアムは、業界標準を策定し、新車開発の時間と費用を大幅に削減できる「キット」の開発を目指す。

コンソーシアムには米クアルコム、マイクロソフト、世界最大の車載電池メーカーである中国の寧徳時代新能源科技(CATL)など1800社以上が集まった。キットは年内に自動車メーカーへの出荷を始める計画だ。鴻海と裕隆汽車の合弁会社フォックストロンは、MIHを台湾南部で22年から走行する電動バスの試作車設計にも使う。

コンソーシアムの主要メンバーで、自動運転システム開発のティアフォー(名古屋市)創業者である加藤真平氏は「MIHがやろうとしているのは、従来のサプライチェーンのようなパートナーの連携を作ることだ」と説明する。「EVに関して言えば、世界の巨大自動車会社はもはや必要でないかもしれない」

ただし、こうした連携が鴻海のメリットになるかどうかは疑問が残る。

台湾経済研究院(TIER)のアナリストで長年鴻海をみてきたチュー・シーファン氏は「部品供給業者はMIHを通じてEVの供給網に参入できるが、MIHが機能するかどうかは技術力次第だ」と語る。

日本電産は鴻海と合弁企業を作る交渉中だと発表したが、自動車業界での役割は、はるかに大きい。同社のモーターはコンピューター、スマホから家電まであらゆる分野で使われているが、30年にはEVの駆動モーターの45%の供給を目指すと公言している。

台湾の広達電脳(クアンタ)や和碩聯合科技(ペガトロン)は、多くの自動車メーカーに電子制御装置(ECU)を供給している。電源管理の台達電子工業(デルタ電子)は、EVの電源やモーターまわりに10年以上注力してきた。