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add****** 強く買いたい 7月23日 21:40

日本電産、巧みな「主役交代」 車載や家電向け稼ぎ頭に
関西
2021年7月22日 11:00
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日本電産が事業の主役を戦略的に入れ替えている。需要が伸び悩むハードディスクドライブ(HDD)向けなどの精密小型モーターに代わり、「脱炭素社会」が追い風になる電気自動車(EV)用駆動モーター、家電用省エネ型モーターなどを主力に据える。6月下旬に最高経営責任者(CEO)が永守重信会長から、日産自動車出身の関潤社長に交代。成長分野を見極めて先行投資する「永守流経営」に磨きをかける。

「車載と家電・商業・産業用はM&A(合併・買収)を加えた上で1兆円を超える事業に育てる」(関社長)。同社が21日発表した中期経営計画で、最終年度の26年3月期に目標とする売上高4兆円のうち、EVモーターなど車載と、家電・商業・産業用の事業がそれぞれ最も大きい1兆3000億円を占めるとした。長年の稼ぎ頭だった精密小型モーターは8000億円にとどまった。

これまで日本電産の成長をけん引してきたのは、世界トップシェアを握るHDD用モーターを含む精密小型モーターだ。創業者の永守会長は1980年代にパソコンの普及を見越して生産設備を拡充。その後、ベアリングではなく潤滑油を封入した流体軸受けのHDD用モーターの量産でも先行し、シェアを確固たるものにした。

2016年3月期には精密小型モーターが売上高の4割程度を占めた。現在でも高い利益率の「キャッシュ・カウ」(関社長)の事業だ。精密小型モーターは「巣ごもり需要」などによるパソコンやゲーム機用のファンモーターなどが足元でも好調だ。

ただ、パソコンなどの記憶メディアが多様化し、HDD用モーターの市場規模の拡大は望みにくい。そこで大きな成長を見込める分野と舵(かじ)を切ったのが、車載と家電・商業・産業用だ。実際に21年3月期の事業別売上高では家電・商業・産業用が6016億円(全体の37%)と精密小型の4435億円(27%)を上回り、車載は3580億円(22%)と続く。足元の21年4~6月期の売上高比率では家電・商業・産業用が42%を占め、車載が22%と精密小型の23%に肉薄する。__________