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<G20閉幕>市場安定化遠く 株安収束に不透明感
毎日新聞 9月5日(土)23時48分配信

 トルコで開催された主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、
世界的な金融市場の混乱を収束させるために各国がどのようなメッセージを打ち出すかに市場の関心が集まっていた。
しかし、中国経済の減速や、米国の利上げに対する具体的対応が示されたとは言えず、
市場では「週明け以降も金融市場の不安定な動きはしばらく続く」との見方が大勢だ。

「中国経済の先行きや、米国の利上げ時期の不透明感が金融市場の不安定化につながっている。
G20が市場との対話を重視する姿勢を見せ、市場を落ち着かせる必要がある」
(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)。中国を震源地とする世界同時株安に翻弄(ほんろう)された市場関係者は、
中国や米国が今回の会議を通じて政策の方向性を明確にすることを期待していた。

 今回のG20で各国は「中国経済の低迷は新興国のリスクになる」との世界経済への危機感を共有した。
しかし、中国政府からは今後の景気対策や人民元改革などの方向性は明確に示されなかった。
このため、「不透明感だらけ。G20でサプライズが打ち出せる状況ではなく、すぐに市場が明るくなるのは難しい」