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(株)東芝【6502】の掲示板 2017/05/16

日経2時砲
買い豚完全に死亡




東芝への預け金が急減 グループ各社、一般株主に配慮

2017/5/17 2:00

 経営再建中である東芝のグループ主要各社で東芝本体に預けている資金の残高が急減している。2017年3月期末で発電プラント大手の東芝プラントシステムや、半導体製造装置のニューフレアテクノロジーがゼロとなった。現時点で東芝の資金繰りに問題は出ていないが、経営リスクへの備えや株主配慮の観点から、資金管理を見直す動きが広がっているもようだ。

 東芝の「グループ預け金」は資金を親会社に集約して一元管理し、グループ内で有効活用する狙いがある。東芝プラやニューフレアは東芝の主要子会社だ。

 東芝プラは16年3月期末で855億円あった預け金をゼロとした。「昨今の状況を考慮して引き出した」(同社)。現預金は882億円(前の期末は64億円)に急増したが現時点で投資などに充てる予定は無いという。

 ニューフレアも前の期末に310億円あった預け金をゼロにした。投資家から「売り上げ規模(前期で477億円)に対してグループ預け金が大きく、投資しづらい」との指摘も出ていた。

 POS(販売時点情報管理)レジ最大手の東芝テックは自社で使う用途で16年3月期末に4億円強まで減らし、前期末ではゼロにした。社会インフラの西芝電機も前期末で5000万円弱と前の期比96%減らした。

 グループ内での資金集約は大手企業では一般的だ。グループ内で資金を効率化できるほか、子会社としては銀行調達より金利が低いなどの利点もあった。ただ近年は一部株主から「子会社のお金は子会社の成長に回すべきだ」との指摘がある。

 東芝グループについては、本体の経営悪化も影響しているもようだ。東芝プラの株主である香港の投資ファンドのオアシスは、東芝プラが信用格付けの低い東芝に低金利で貸し付けていることを問題視。資金の預け入れ停止を求める法的措置に踏み切った。

 東芝が15日公表した会社試算では、前期の連結最終損益が9500億円の赤字、自己資本が5400億円のマイナス。半導体事業売却で債務超過解消を狙うが、協業する米社が売却差し止めの法的措置を実行するなど、財務改善への先行き不安が広がっている。