IDでもっと便利に新規取得

ログイン


ここから本文です

<日経>◇JUKI、車内装用ミシン生産2倍 中国でエアバッグ向け
IVX0111 : 2015/12/22 火曜日 07:01
 縫製機器大手のJUKIはこのほど中国で自動車の内装用ミシンの生産能力を2倍に増
やした。北米の自動車市場が好調なことに対応し、設備増強やスペース拡張で生産性を高
めた。自動車や運動用靴など、主力の洋服用ミシン以外の売上高で2015年12月期は前期比
2~3割増の成長を見込む。
 中国・上海にある生産子会社、重機工業で自動車・靴用ミシンの生産を14年12月期は月
300台だったが、2倍の600台に引き上げた。老朽化した生産設備を数千万円かけて更新し
たほか、自動車用ミシンのフレーム加工工程を自動車用ミシンの主力工場である松江工場
(松江市)に数百万円かけて移管・集約し、手狭だった上海で新設備を設置するスペース
を確保した。
 重機工業は洋服用の中級・本縫いミシンの主力工場だが、自動車内装用の需要が高まっ
ており、シートベルトやエアバッグなどを縫うミシンの生産に力をいれる。「アパレル向
け以外のミシンは単価が高く採算がいい」(内梨晋介常務執行役員)ため、増収のけん引
役となっている。
 特に北米で販売する自動車の内装材の縫製を請け負っている工場からの引き合いが強い
。ただ古いミシンを使っている縫製工場も多く、買い替え提案を強化する。
 JUKIは中国景気の減速や欧州の財政危機で12年に洋服用ミシン事業が悪化したため
、自動車や靴、部品、家庭用のミシンを成長のための重点事業に位置づけている。13年か
ら自動車内装材や運動靴などに使うミシンの生産販売を本格化している。同社は16年に世
界の自動車市場は14年比で8%増え、靴市場は同12%増加すると予測している。(松田崇