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パナソニックは、水素を燃料として利用する「純水素燃料電池」を2021年4月をメドに製品化する。純水素燃料電池は、エネルギー源として水素が循環する「水素社会」の実現を前提としたものだ(図1)。同社が当初製品化するのは発電出力が5kWの装置。まずは水素ステーションや商業施設などに向ける。2020年開催の東京五輪の選手村跡地で、東京都が主体となって再開発するプロジェクト「HARUMI FLAG」へも導入予定である。


図1 パナソニックが2015年に見せた展示パネル
パナソニックが「CEATEC JAPAN 2015」(2015年10月7~10日、幕張メッセ)の会場で「水素社会実現に向けた取り組み」と題して見せたコンセプト。2030年までに純水素燃料電池を本格導入するとしていた。
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 「エネファーム」など既存の燃料電池の多くは、ガス(都市ガスまたはLPガス)を燃料としている。ガスから水素を取り出す改質装置が必要な上、改質工程で二酸化炭素が発生することが多い(関連記事「パナソニックが目指す水素社会、2030年に向けて光触媒で水素を生成へ」)。純水素燃料電池は、ガスではなく水素を直接供給する点で、既存の多くの燃料電池とは異なる。