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――組み入れ銘柄にはソニーやアドバンテスト、村田製作所など世界的にシェアの高い優良株が多いです。

「5Gやクラウドコンピューティング、IoT(モノのインターネット化)は世界的な流れだ。国際競争力があり、世界の潮流に乗る銘柄と考えると、財務体質のよい優良銘柄が多くなってくるのは必然となる。一方、中小型株にも有望株はある。2月の運用報告書にあるトリケミカル研究所は半導体向けの特殊ガスを扱っている。最先端の技術があるため需要が非常に強く、競争は穏やかだ。SBテクノロジーは、米マイクロソフトのクラウド『アジュール』との結びつきが強く、サポート関連でこれから伸びていくと考えている」

「株式相場の戻り局面では大型株より中小型株の方が大きな上昇をみせることが多い。今年2月下旬の急落から3月下旬以降の戻り局面でも同じことがいえた。クラウド用のデータセンターのサーバー向け半導体パッケージに強い新光電気工業やトリケミカルも3月中旬の底から株価が戻すときに非常に大きな上昇をみせた」

<福田氏のファンドの組み入れ上位10銘柄>

  • >>703

    通信インフラ部品や材料に活路」野村アセット福田氏
    プロに聞くコロナ時代の銘柄選び(1)
    2020/7/29 13:252323文字[有料会員限定]

    新型コロナウイルスの感染拡大がもたらしたニューノーマル(新常態)は、人々の生活様式の変化を通じて企業の収益構造を大きく変えようとしている。株式投資家の側でも、組み入れ銘柄の見直しやリターン(期待利益)最重視の姿勢の転換など、銘柄選びのあり方そのものが変わる可能性がある。新常態の投資のポイントは何か。プロのファンドマネジャーが説く、個人投資家にも役立つ銘柄選びのコツとは――。
    第1回はテレワークの普及などで注目される通信などIT(情報技術)関連分野について、野村アセットマネジメントの福田泰之氏に聞いた。福田氏の運用する「情報エレクトロニクスファンド」は昨年1年間の基準価格の上昇率が49.30%に達し、国内株式型投資信託で首位となった(QUICK資産運用研究所調べ)。福田氏は「日本メーカーは通信インフラ関連などの電子材料に強みがあり、中小型株にも有望株がある」と話す。

    (聞き手は日経QUICKニュース 神宮佳江)

    ■電子材料、有望株は中小型にも

    ――コロナ禍でもIT関連株投資への関心は高いです。

    「テレワークなどがある種強制的に世の中に浸透し、通信インフラやそれを支えるクラウドコンピューティングへの過小投資が明らかになった。家庭でも電子商取引(EC)の普及に加え、オンラインゲームやオンライン飲み会などネットを使った巣ごもり消費が盛り上がった。コロナの感染拡大前から次世代通信規格の『5G』を含めIT関連サービスは普及する傾向にあったが、コロナ禍によりかなりスピード感が高まった」
    「通信分野ではまずインフラが整備され、次にスマートフォンなどのハードウエア、その後コンテンツが普及するという流れがある。5Gに関しては中国ですでに対応端末が出てきているが、世界的にはまだネットワークインフラを整備する段階にある。日本企業はこうした領域で使われる部材や半導体など電子部品に非常に強いポジション(足場)を持っており、このファンドでも重点的に投資している」