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北越工業(株)【6364】の掲示板 2018/08/12〜2024/03/07

英、高速鉄道「HS2」継続 総工費増もインフラ重視
自動車・機械 ヨーロッパ
2020/2/12 6:13
689文字


【ロンドン=篠崎健太】英国のジョンソン首相は11日、英議会下院に対し、国の南北をつなぐ高速鉄道「HS2」の計画継続を認めると表明した。コストが想定より大きく膨らむ見通しとなり是非を検証してきたが、インフラ強化を重要政策に据える首相自らが続行を判断した。総工費が約1060億ポンド(約15兆円)に上るとの試算もある超大型事業が動き出す。

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高速鉄道「HS2」の建設現場を視察するジョンソン英首相(11日、バーミンガム)=AP
ジョンソン氏は下院で演説し「きょう高速鉄道に青信号を出す」と継続を宣言した。「国全体の団結とレベルアップ」に向けて交通インフラを整備していくと強調した。事業計画の詳細を近く公表する方針だ。基礎作業は一部ですでに始まっており、4月から本格的な工事に乗り出すという。
HS2は総延長約530キロメートルを最高時速360キロで結ぶ高速鉄道だ。首都ロンドンのユーストン駅を起点に、中部バーミンガム間を結ぶ第1期と、さらにマンチェスターやリーズまで延伸する第2期からなる。総工費は2015年時点で557億ポンドと想定されていたが、土地取得や環境、安全対応などのコストがかさみ、大きく膨張する見通しとなっていた。
HS2のアラン・クック会長は19年9月公表の報告書で、総工費は最大で約880億ポンドに膨らむとの見積もりを示した。20年2月11日公表された英政府委嘱の独立調査委員会の報告書は、さらに「15~20%上回る可能性がある」と指摘した。
HS2をめぐっては、日立製作所がカナダのボンバルディアと共同で車両の大型受注をめざしている。日立・ボンバルディア連合の担当者は「英最大の鉄道メーカーとして応札を継続できることに興奮している」と歓迎のコメントを出した