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は極めて重要な経済政策が決まる、という期待が中国メディアで広く公に論じられていた。その開催は遅れに遅れたが、ようやく決まった。ところが、肝心の経済をすっ飛ばしてしまった像の拡大
景気後退の中でもにぎわう上海でオープンした米大手スーパー、コストコ=ロイター
謎を解く一つのカギは、金融関連の重要会議での劉鶴の豹変(ひょうへん)にある。大胆な金融出動、利下げ、積極財政……。ここで劉鶴が口にしたのは、これまで彼がこだわってきた政策の一大転換だ。景気の大減速を招いた劉鶴式の債務圧縮策は、この局面では間違いだった。習近平に最も近い経済学者、劉鶴がそう認めた事実上の自己批判にも等しい。そんな評価もできる。
「国内経済の下押し圧力が高まっている」。7月末に開かれた中央政治局会議。そこでは中国経済への危機感があらわになった。4~6月成長率が6.2%と、四半期ベースの統計を取り始めて以来、最低に落ち込んだ直後だけに当然、対策を立てなければならなかった。