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北越工業(株)【6364】の掲示板 2018/08/12〜2024/03/07


この値が高いほど上手にお金を使っていることになる。最近は企業の実力を測るモノサシとして投資家も大きな関心を寄せている。
ROICを分析するには、売上高を投下資本で割った「投下資本回転率」と売上高営業利益率という2つの要素に分解するとわかりやすい。
18年度の日本企業は投下資本回転率が1.2回、営業利益率が5.5%だった。これをリーマン・ショック時の08年度と比べると、営業利益率が3.2ポイント改善する一方、投下資本回転率はむしろ0.2回下がった。事業の大胆な「選択と集中」が進まず、売り上げを伸ばしきれていない。
積み上げた利益を再投資に回して新しい収益源を開拓するよりも、経営環境が悪化したときに備えて現預金のままため込む傾向も強い。
みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジストは「産業構造が大きく変わらず、米IT(情報技術)大手『GAFA』のように少ない投下資本で巨額の利益を上げる企業が育っていない」と指摘する。

従業員の目標に

ただ、日本にもROICを意識する経営者が増えつつある。ROICを重要な経営指標とする企業も出てきた。
オムロンはROICを複数の指標に分解し、現場の従業員にもわかりやすい目標として活用している。川崎重工業は約30の事業ユニットごとにROIC目標を管理し、達成できなければ事業の縮小や撤退に踏み切る。
ピジョンは製造や物流、販売といった部門間の話し合いで哺乳瓶など主力のベビー用品の工場への過剰発注を抑制している。これは棚卸し資産回転日数をできるだけ短くして、ROICの計算式のうち投下資本回転率を高める取り組みだ。
生命保険協会が17年度に時価総額上位1200社にアンケート調査したところ、中期経営計画などにROICの数値目標を掲げる企業は4%ほどだった。
管理会計ではじき出した部門ごとのROICを経営改善に生かしているものの、外部から検証できるよう公表する企業はまだ少ない。一方、機関投資家の45%はROICを重視すべきだと考えており、企業と株主らの間にはまだ温度差がある。

  • >>355

    ここは 悪党の住処

    以下の投稿削除してる 本株は すごい株


    投下資金「生かす力」頭打ち
    上場企業「ROIC」微増の6.75% 米欧と格差拡大
    [有料会員限定]

    日本企業の「資金を生かす力」が頭打ちとなっている。株式の発行や借入金で集めたお金でどれだけ利益を生んだかを示す指標の「ROIC(投下資本利益率)」は、2018年度に6.75%とわずかな上昇にとどまった。米欧企業との格差が広がり、日本株の上昇が海外株に比べて相対的に鈍い一因となっている。
    日本の上場企業のROICはリーマン・ショックがあった08年度に3.24%まで下がったものの、それ以降は世界的な景気拡大と円高是正による輸出採算の改善などで緩やかに上昇していた。ところが、18年度は0.03ポイントの増加にとどまった。リーマン前のピークだった07年度の6.81%を目前に足踏みしている。
    日米欧を比べると、米国企業のROICの回復が目を引く。S&P500種株価指数の構成銘柄ベースで18年度は10.17%と前年度より2.15ポイント上昇し、13年ぶりに10%台に乗せた。トランプ政権の法人減税もROICを押し上げた。
    欧州企業はSTOXX600構成銘柄ベースで3年連続でROICを高めており、8.81%になった。

    実力測る指標

    ROICは一般に税引き後の営業利益を、投下資本(自己資本と有利子負債の合計)で割って算出する。自己資本だけでなく、社債や借入金などを含むのが特徴で、投じたお金でどれだけ利益を稼いだかを示すものだ。